FP2級の過去問 2021年5月 学科 問23

【正解４】

［1］不適切

ETFの売買は上場株式と同じで、立会い時間中は、上々さえた金融商品取引所でいつでも時間で売買でき、指値注文・成行注文の他、信用取引も可能です。

［2］不適切

ETFは、売買時には証券会社が定める委託手数料の他に、運用管理費用（信託報酬）も発生します（ただし、非上場の投資信託に比べて信託報酬は安くなっています）。

［3］不適切

ETFには、日経平均株価などの指標の日々の変動率に一定の「負の倍数」を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されるインバース型、当該指標の日々の変動率に一定の「正の倍数」を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されるレバレッジ型があります。

［4］適切

リンク債型ETFとは、特定の指数に価格が連動（リンク）するように設計された債券のことで、このリンク債に投資することにより、ETFの1口あたり純資産額の変動率を対象指標の変動率に一致させる手法をとります。

正解は4です。

1.不適切です。

ETFを証券取引所の立会時間中に売買する場合、成行注文も指値注文も実施可能です。

2.不適切です。

ETFは、売買委託手数料のほかに運用管理費用（信託報酬）も発生します。

3.不適切です。

インバース型は、日経平均株価などの指標の日々の変動率に一定の負の倍数を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されます。

一方でレバレッジ型は、日経平均株価などの指標の日々の変動率に一定の正の倍数を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されます。

4.適切です。

リンク債型ETFとは、所定の指標に連動した投資成果を目的とする債券（リンク債）に投資することにより、ETFの1口当たり純資産額の変動率を対象指標の変動率に一致させる運用手法を採るETFです。

解答 ４

１．✕

ETFの売買は、上場株式と同様に証券取引所の立会時間中であれば、指値注文、成行注文ともに可能です。

２．✕

ETFには、売買する際には売買手数料、保有している間は運用管理費用（信託報酬）がかかります。

３．✕

レバレッジ型は、TOPIXや日経平均株価等の原指標の日々の変動率に一定の「正」の倍率を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されます。一方、インバース型は、TOPIXや日経平均株価等の原指標の日々の変動率に一定の「負」の倍率を乗じて算出される指数に連動した運用成果を目指して運用されます。つまり、インバース型は原指標と逆の動きをするように設定されています。

４．○

リンク債とは、株価指標等特定の指数に価格が連動した運用成果を目指す債権です。リンク債型ETFは、リンク債に投資することで、指数に連動した運用を目指すETFです。