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技術士の過去問 平成29年度(2017年) 適性科目 問37

問題

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昨今、公共性の高い施設や設備の建設においてデータの虚偽報告など技術者倫理違反の事例が後を絶たない。特にそれが新技術・新工法である場合、技術やその検査・確認方法が複雑化し、実用に当たっては開発担当技術者だけでなく、組織内の関係者の連携はもちろん、社外の技術評価機関や発注者、関連団体にもある一定の専門能力や共通の課題認識が必要となる。関係者の対応として次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
   1 .
現場の技術責任者は、計画と異なる事象が繰り返し生じていることを認識し、技術開発部署の担当者に電話相談した。新技術・新工法が現場に適用された場合によくあることだと説明を受け、担当者から指示された方法でデータを日常的に修正し、発注者に提出した。
   2 .
支店の技術責任者は、現場責任者から品質トラブルの報告があったため、社内ルールに則り対策会議を開催した。高度な専門的知識を要する内容であったため、会社の当該技術に対する高い期待感を伝え、事情を知る現場サイドで対策を考え、解決後に支店へ報告するよう指示した。
   3 .
対策会議に出席予定の品質担当者は、過去の経験から社内ガバナンスの甘さを問題視しており、トラブル発生時の対策フローは社内に存在するが、倫理観の欠如が組織内にあることを懸念して会議前日にトラブルを内部告発としてマスコミに伝えた。
   4 .
技術評価機関や関連団体は、社会からの厳しい目が関係業界全体に向けられていることを強く認識し、再発防止策として横断的に連携して類似技術のトラブル事例やノウハウの共有、研修実施等の取組みを推進した。
   5 .
公共工事の発注者は、社会的影響が大きいとしてすべての民間開発の新技術・新工法の採用を中止する決断をした。関連のすべての従来工法に対しても悪意ある巧妙な偽装の発生を前提として、抜き打ち検査などの立会検査を標準的に導入し、不正に対する抑止力を強化した。
( 技術士 第一次試験 平成29年度(2017年) 適性科目 問37 )
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この過去問の解説 (3件)

9
技術者倫理に関する正誤問題です。

1.不適切です
得られたデータを意図的に現実とは異なる内容に書き換えることは、データの改ざんに該当します。

2.不適切です
品質に関するトラブルは、会社全体で解決しなければならない問題であり、専門知識を必要とするからといって、現場任せにすることは技術者倫理に反します。

3.不適切です
問題文の場合、トラブルは懸念段階にあり、確証はないものと判断されます。
公益通報者保護法においては、「まさに生じようとしていると信ずるに足りる相当の理由がある場合」とあり、これに該当しない場合、通報者は保護されない場合もあります。

4.適切です
トラブルの防止は、業界をあげて技術者全体で取り組む問題であり、横断的に情報を共有し解決していく必要があります。

5.不適切です
すべての民間開発の新技術・新工法の採用の中止は適切でありません。

よって、4が正解です。

付箋メモを残すことが出来ます。
4

 技術者倫理に関する正誤問題です。

1.不適切です

 得られたデータを意図的に現実とは異なる内容に書き換えることは、データの改ざんに該当します。

 データの改ざん及び改ざん指示は、技術者として不適切な対応となります。

2.不適切です

 品質に関するトラブルは、専門知識を必要とすることがありますが、それは、会社全体で解決しなければならない問題であり、その解決を現場任せにすることは技術者倫理に反します。

 よって、担当者として、不適切な対応となります。

3.不適切です

 社内ガバナンスの甘さと倫理観の欠如は品質管理担当者の問題意識と懸念の段階に留まっていることから、この段階においてトラブルを内部告発としてマスコミに伝えることは、不適切な対応となります。

4.適切です

 トラブルの再発防止は、業界をあげて技術者全体で取り組む問題であるため、類似技術のトラブル事例やノウハウの共有、研修の実施等、業界横断的な取り組みにより、解決していく必要があります。

 よって、適切な対応となります。

5.不適切です

 公共工事は、その性質から安全性などの点において高い品質水準が求められているため、品質保持や不正の抑止などの観点から、打ち抜き検査などを導入することは必要となる場合があります。

 しかしながら、すべての民間開発の新技術・新工法の採用の中止は過度な対応であるため、不適切な対応となります。

 よって、4が正解となります。

2

技術者倫理に関する問題です。

1.不適切です

 計画と異なる事象が生じているからといって、データを意図的に修正することはデータ改ざんにあたります。

 この行動は技術者として不適切な対応となります。

2.不適切です

 トラブルが生じた場合、高度な専門的知識が必要な内容であっても、会社全体で解決しなければならないため、現場サイドに任せるのは技術者倫理に反する対応です。

3.不適切です

 品質担当者は社内ガバナンスの甘さ、トラブル発生時の対策フローは社内に存在するが、倫理観の欠如が組織内にあることを感じているが、これらはまだ担当者の懸念段階であり、内部告発としてマスコミに伝えることは不適切な対応です。

4.適切です

 再発防止策として横断的に連携して類似技術のトラブル事例やノウハウの共有、研修実施等の取り組みを行うことは適切な対応です。

5.不適切です

 抜き打ち検査などの立会検査を標準的に導入し、不正に対する抑止力を強化する必要はあるが、すべての民間開発の新技術、新工法の採用を中止する決断は不適切な対応です。

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