問題
( ア ) 研究の自由は、科学や技術の研究者に社会から与えられた大きな権利であり、真理追究あるいは公益を目指して行われ、研究は、オリジナリティ( 独創性 )と正確さを追求し、結果への責任を伴う。
( イ ) 研究が科学的であるためには、研究結果の客観的な確認・検証が必要である。取得データなどに関する記録は保存しておかねばならない。データの捏造( ねつぞう )、改ざん、盗用は許されない。
( ウ ) 研究費は、正しく善良な意図の研究に使用するもので、その使い方は公正で社会に説明できるものでなければならない。研究費は計画や申請に基づいた適正な使い方を求められ、目的外の利用や不正な操作があってはならない。
( エ ) 論文の著者は、研究論文の内容について応分の貢献をした人は共著者にする必要がある。論文の著者は、論文内容の正確さや有用性、先進性などに責任を負う。共著者は、論文中の自分に関係した内容に関して責任を持てばよい。
( オ ) 実験上多大な貢献をした人は、研究論文や報告書の内容や正確さを説明することが可能ではなくとも共著者になれる。
( カ ) 学術研究論文では先発表優先の原則がある。著者のオリジナルな内容であることが求められる。先人の研究への敬意を払うと同時に、自分のオリジナリティを確認し主張する必要がある。そのためには新しい成果の記述だけではなく、その課題の歴史・経緯、先行研究でどこまでわかっていたのか、自分の寄与は何であるのかを明確に記述する必要がある。
( キ ) 論文を含むあらゆる著作物は著作権法で保護されている。引用には、引用箇所を明示し、原著作者の名を参考文献などとして明記する。図表のコピーや引用の範囲を超えるような文章のコピーには著者の許諾を得ることが原則である。