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技術士の過去問 平成29年度(2017年) 適性科目 問44

問題

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「STAP細胞」論文が大きな社会問題になり、科学技術に携わる専門家の研究や学術論文投稿に対する倫理が問われた。科学技術は倫理という暗黙の約束を守ることによって、社会からの信頼を得て進めることができる。研究や研究発表・投稿に関する研究倫理に関する次の記述のうち、不適切なものの数はどれか。

( ア ) 研究の自由は、科学や技術の研究者に社会から与えられた大きな権利であり、真理追究あるいは公益を目指して行われ、研究は、オリジナリティ( 独創性 )と正確さを追求し、結果への責任を伴う。
( イ ) 研究が科学的であるためには、研究結果の客観的な確認・検証が必要である。取得データなどに関する記録は保存しておかねばならない。データの捏造( ねつぞう )、改ざん、盗用は許されない。
( ウ ) 研究費は、正しく善良な意図の研究に使用するもので、その使い方は公正で社会に説明できるものでなければならない。研究費は計画や申請に基づいた適正な使い方を求められ、目的外の利用や不正な操作があってはならない。
( エ ) 論文の著者は、研究論文の内容について応分の貢献をした人は共著者にする必要がある。論文の著者は、論文内容の正確さや有用性、先進性などに責任を負う。共著者は、論文中の自分に関係した内容に関して責任を持てばよい。
( オ ) 実験上多大な貢献をした人は、研究論文や報告書の内容や正確さを説明することが可能ではなくとも共著者になれる。
( カ ) 学術研究論文では先発表優先の原則がある。著者のオリジナルな内容であることが求められる。先人の研究への敬意を払うと同時に、自分のオリジナリティを確認し主張する必要がある。そのためには新しい成果の記述だけではなく、その課題の歴史・経緯、先行研究でどこまでわかっていたのか、自分の寄与は何であるのかを明確に記述する必要がある。
( キ ) 論文を含むあらゆる著作物は著作権法で保護されている。引用には、引用箇所を明示し、原著作者の名を参考文献などとして明記する。図表のコピーや引用の範囲を超えるような文章のコピーには著者の許諾を得ることが原則である。
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( 技術士 第一次試験 平成29年度(2017年) 適性科目 問44 )
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この過去問の解説 (3件)

13
研究に関する倫理の問題です。

(ア)適切です
科学の研究において重視されるのは、独創性ですが、独創性を正確に示す必要があります。
また、研究の公表には責任が伴います。

(イ)適切です
研究結果には、客観性が必要不可欠であり、正当性や再現性を証明するデータを残しておく必要があります。
データの捏造( ねつぞう )、改ざん、盗用はあってはなりません。

(ウ)適切です
研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドラインにおいて、研究費の不正使用に関する罰則が定められています。

(エ)不適切です
共著者も、論文全体の内容について、責任を負う必要があります。

(オ)不適切です
共著者は、研究論文や報告書の内容や正確さにおいて責任を負う必要があり、疑問が生じた場合は適切に調査しなければなりません。

(カ)適切です
学術研究論文では先発表優先の原則があります。

(キ)適切です
論文にも著作権が発生することから、引用した際は明記する必要があります。

よって、不適切なのは2つなので、3が正解です。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

研究に関する倫理の問題です。

(ア)適切です

 科学の研究においては、そのオリジナリティ(独創性)と正確さが求められています。また、研究結果の公表には責任が伴います。

 よって、この記述は適切です。

(イ)適切です

 研究が科学的であるためには、研究結果に対して客観的に確認・検証することが必要不可欠であり、また、正当性や再現性を証明するデータを残しておく必要があります。なお、データの捏造( ねつぞう)、改ざん、盗用はあってはなりません。

 よって、この記述は適切です。

(ウ)適切です

 研究費は、正しく善良な意図の研究に使用するもので、その使い方は公正で社会に説明できるものでなければならないとされています。

 また、研究費不正を防止するため、「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン」が定められており、研究費は計画や申請に基づいた適正な使い方を求められ、目的外の利用や不正な操作があってはならないとされています。

 よって、この記述は適切です。

(エ)不適切です

 論文の著者は、研究論文の内容について応分の貢献をした人を共著者にする必要があります。

 また、論文の著者は、論文内容の正確さや有用性、先進性などに責任を負います。共著者も、論文全体の内容について、責任を負う必要があります。

 よって、「共著者は、論文中の自分に関係した内容に関して責任を持てばよい。」というのは、不適切な記述となります。

(オ)不適切です

 実験場多大な貢献をしたことにより共著者となった場合であっても、共著者は、研究論文や報告書の内容や正確さにおいて責任を負う必要があります。

 よって、「研究論文や報告書の内容や正確さを説明することが可能ではなくとも共著者になれる。」というのは、不適切な記述となります。

(カ)適切です

 学術研究論文では先発表優先の原則があり、著者のオリジナルな内容があることが求められています。これは、先人の研究への敬意を払うと同時に、自分のオリジナリティを確認し、主張する必要があるからです。

 そのためには、新しい成果の記述だけではなく、その課題の歴史・経緯、先行研究でどこまでわかっていたのか、自分の寄与は何であるのかを明確に記述する必要があります。

よって、この記述は適切です。

(キ)適切です

 論文も著作物として、著作権法で保護されることから、論文の内容を引用した場合には、引用箇所などを明記する必要があります。

 また、図表のコピーや引用の範囲を超えるような文書のコピーには、著者の許諾を得ることが原則です。

 よって、この記述は適切です。

 よって、不適切なものは、(エ)と(オ)の2つなので、3が正解です。

1

研究に関する倫理の問題です。

(ア)適切です

 科学や技術の研究は真理追究あるいは公益を目指して行われ、オリジナリティや正確さが求められます。

 また、研究結果に対する責任を伴うことになります。

 よって適切です。

(イ)適切です

 研究が科学的であるためには、研究結果の客観的な確認・検証が必要です。

 確認・検証するためには取得データなど研究に関する記録は保存しておかなければなりません。

 また、取得データなどの捏造、改ざん、盗用は許されません。

 よって適切です。

(ウ)適切です

 「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン」に定められているとおり研究費の不正利用はあってはならないものです。

 よって適切です。

(エ)不適切です

 共著者も論文の著者同様、論文全体の責任を負うことになります。

 よって、共著者は、論文の中の自分に関係した内容に関して責任を持てばよい、という記述は不適切です。

(オ)不適切です。

 実験上多大な貢献をしたことにより、共著者になった場合でも研究論文や報告書の説明責任を負うことになります。

 よって、説明することが可能ではなくとも共著者になれる、という記述は不適切です。

(カ)適切です

 学術論文では、発表者優先の原則があります。

 著者自身のオリジナリティを主張することだけでなく、研究課題の歴史や経緯、先行研究を正確に示す必要があり、著者の寄与は何であるのかを正確に記述する必要があります。

(キ)適切です

 論文などのあらゆる著作物は著作権法で保護されています。

 そのため、引用には引用箇所を明記し、著作者名などを参考文献として記述する必要があります。

 また、図表のコピーや引用の範囲を超えるような文章のコピーには著作の許諾を得る必要があります。

 よって適切です。

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