<正解>5
[解説]
品質不正問題に対する記述の正誤の組み合わせ問題です。
各選択肢の正誤は以下のとおりです。
(ア)誤った記述内容です。
企業不祥事や品質不正問題の原因として、
その会社の業態が関係する場合には、
その業態に属する他の企業にとって参考になることがあり、
また、その会社と風土が似ている他の企業にとっても参考になることがあります。
よって、誤った記述内容となります。
(イ)誤った記述内容です。
発覚した品質不正問題は、
同様の品質不正問題が多数存在している中で
その一部が発覚したものと考えられることもあるため、
単発的に起きたものと断定することはできないと考えられます。
よって、誤った記述内容となります。
(ウ)正しい記述内容です。
組織の風土は、その企業の歴史の中で形成されていくものですが、
その時々のトップのリーダーシップが強く関係していることが多いです。
よって、正しい記述内容となります。
(エ)誤った記述内容です。
企業が企業倫理に関する様々な取組みを行っていたとしても、
個々の組織構成員に企業倫理が十分に浸透してないことも考えられます。
この場合に、個々の組織構成員の問題としてとらえることは、
企業としての取組みが不十分になるおそれがあります。
よって、誤った記述内容となります。
(オ)正しい記述内容です。
部門ごとの権限や責任を適切に定めることによって、
相互牽制が働き、品質不正問題を防止することが可能となりますが、
部門ごとの責任が不明瞭であったり、暗黙のうちに他部門への忖度が行われたりすると
十分な牽制機能が働かず、品質不正が発生するおそれがあります。
よって、正しい記述内容となります。
これらを踏まえて各選択肢を検討すると以下のとおりとなります。
1 イが〇となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
2 ウとオが×となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
3 イとエが〇となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
4 ア、イ、エが〇となっているため、
不適切な組み合わせとなります。
5 アからオまでの全てが合致しているため、
適切な組み合わせとなります。
よって、正解は5となります。