問題
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次の文章の空欄(ア)〜(エ)に当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。
その保障の根拠に照らして考えるならば、表現の自由といつても、そこにやはり一定の限界があることを否定し難い。(ア)が真実に反する場合、そのすべての言論を保護する必要性・有益性のないこともまた認めざるをえないのである。特に、その(ア)が真実に反するものであつて、他人の(イ)としての名誉を侵害・毀損する場合においては、(イ)の保護の観点からも、この点の考慮が要請されるわけである。私は、その限界は以下のところにあると考える。すなわち、表現の事前規制は、事後規制の場合に比して格段の慎重さが求められるのであり、名誉の侵害・毀損の被害者が公務員、公選による公職の候補者等の(ウ)人物であつて、その(ア)が(ウ)問題に関する場合には、表現にかかる事実が真実に反していてもたやすく規制の対象とすべきではない。しかし、その表現行為がいわゆる(エ)をもつてされた場合、換言すれば、表現にかかる事実が真実に反し虚偽であることを知りながらその行為に及んだとき又は虚偽であるか否かを無謀にも無視して表現行為に踏み切つた場合には、表現の自由の優越的保障は後退し、その保護を主張しえないものと考える。けだし、右の場合には、故意に虚偽の情報を流すか、(ア)の真実性に無関心であつたものというべく、表現の自由の優越を保障した憲法二一条の根拠に鑑み、かかる表現行為を保護する必要性・有益性はないと考えられるからである。
(最大判昭和61年6月11日民集40巻4号872頁・裁判官谷口正孝の補足意見)
その保障の根拠に照らして考えるならば、表現の自由といつても、そこにやはり一定の限界があることを否定し難い。(ア)が真実に反する場合、そのすべての言論を保護する必要性・有益性のないこともまた認めざるをえないのである。特に、その(ア)が真実に反するものであつて、他人の(イ)としての名誉を侵害・毀損する場合においては、(イ)の保護の観点からも、この点の考慮が要請されるわけである。私は、その限界は以下のところにあると考える。すなわち、表現の事前規制は、事後規制の場合に比して格段の慎重さが求められるのであり、名誉の侵害・毀損の被害者が公務員、公選による公職の候補者等の(ウ)人物であつて、その(ア)が(ウ)問題に関する場合には、表現にかかる事実が真実に反していてもたやすく規制の対象とすべきではない。しかし、その表現行為がいわゆる(エ)をもつてされた場合、換言すれば、表現にかかる事実が真実に反し虚偽であることを知りながらその行為に及んだとき又は虚偽であるか否かを無謀にも無視して表現行為に踏み切つた場合には、表現の自由の優越的保障は後退し、その保護を主張しえないものと考える。けだし、右の場合には、故意に虚偽の情報を流すか、(ア)の真実性に無関心であつたものというべく、表現の自由の優越を保障した憲法二一条の根拠に鑑み、かかる表現行為を保護する必要性・有益性はないと考えられるからである。
(最大判昭和61年6月11日民集40巻4号872頁・裁判官谷口正孝の補足意見)
1 .
(ア)差別的表現 (イ)自己決定権 (ウ)社会的 (エ)誹謗中傷
2 .
(ア)不公正な論評 (イ)相当な誤信 (ウ)論争的 (エ)自己実現
3 .
(ア)表現内容 (イ)人格権 (ウ)公的 (エ)現実の悪意
4 .
(ア)人物評価 (イ)私的領域 (ウ)公益的 (エ)表現手段
5 .
(ア)表現内容 (イ)自己決定権 (ウ)公的 (エ)表現手段
( 行政書士試験 平成29年度 一般知識等 問41 )