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保育士の過去問 平成29年(2017年)前期 保育の心理学 問88

問題

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次の文は、乳児の知覚の実験についての記述である。この実験で用いられている測定法の名称として正しいものを一つ選びなさい。

乳児に、ある視覚刺激を繰り返し提示すると、最初のうちは長く注視するが、回数を重ねるにつれて注視時間が短くなった。そこで別の視覚刺激に変えて提示すると、注視時間が回復し長くなった。このような測定結果の場合、乳児は最初の刺激と次の刺激とを区別していることが明らかになる。
   1 .
選好注視法
   2 .
馴化・脱馴化法
   3 .
ソーシャル・リファレンシャル法
   4 .
視覚走査法
   5 .
ストレンジ・シチュエーション法
( 保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育の心理学 問88 )
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この過去問の解説 (3件)

22
解答は2です。

1、選好注視法
 ファンツによって開発された手法です。
 乳児の視界に2つの図形が書かれたボードを提示した時に、その2つの図形への注視時間の長さの違いから、特定のものと他のものを区別しているかどうかを調べる実験です。

2、馴化・脱馴化法
 問題文の通りです。

3、ソーシャル・リファレンシャル法
 日本語になおすと「社会的参照」という言葉が一番近いものになります。
 俗にいう「空気を読む力」のことです。
 問題解決や行動選択を迫られる場面で、自分だけでは決められないときに、周りの人の表情や態度を見て自身の行動を決定するような行動がとれるかどうかのテストです。

4.視覚走査法
 特定のものを、それ以外の多くのものの中から見つけ出すことができるかどうかのテストです。
 お店に並んでいる同系列の商品の中から指定された1つを見つけることができるか、人混みの中で特定の相手を見つけることができるかどうか、といった能力を測ります。

5.ストレンジ・シチュエーション法
 愛着理論を基に、エインズワースらによって開発された乳児と母親のアタッチメントの発達やその類型を明らかにする実験法です。
 見知らぬ個室で母親と一緒にいる子どもが、母親が退出し見知らぬ人がやってきたときにどのような行動をとるかで、子どもと母親とのアタッチメントの発達について調べます。

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12
正解は2です。

1 × 不適切です。
選好注視法は、心理学者ファンツが、新生児に様々な物を見せた結果、人間の顔を好んで注視する傾向が強いということをいいます。

2 〇 適切です。
問題文の実験は「馴化・脱馴化」についての説明です。
回数を重ねるにつれて注視時間が短くなったということで、馴れ=「馴化」だと判断できます。「脱馴化」とは、馴化が生じた後それと異なる刺激が与えられることにより、新たな刺激に対する反応が起こることをいいます。

3 × 不適切です。
ソーシャル・リファレンシャルは、「社会的参照」のことです。
戸惑ったときに母親や保育士などを見て、他者の反応をうかがってから、行動をおこすことをいいます。

4 × 不適切です。
視覚走査法とは、手や物を動かして、その方向へ意識的に目線を追わせる方法です。

5 × 不適切です。
ストレンジ・シチュエーション法は、心理学者エインズワースにより、愛着の発達について測定します。

4
正解は2です。

問題文の実験は、馴化・脱馴化法の実験です。

馴化とは、特定の刺激を繰り返し受けることにより、その刺激に慣れ、反応が薄れていくことを言います。
それに対し、脱馴化とは馴化した状態に新しい刺激を与えることにより、馴化した刺激に対する反応が戻ることを言います。

以下は補足です。

1 選好注視法とは、心理学者のファンツによって開発された手法で、2つの図形が描かれたボードを子どもに見せ、注視した時間の長さの違いから特定のものとそうでないものを子どもが区別をしているのかを調べました。この実験により、子どもは人間の顔を好んで注視することがわかりました。

3 ソーシャル・リファレンシャル法は「社会的参照」つまり「周囲の空気を読む」ことを表します。問題解決や選択を迫られた時に自分で解決することが難しい場合に保育士や母親など周囲の大人の様子を見て反応を伺ってから、行動に移すことを言います。

4 視覚走査法は、多くのものを子どもの目の前に並べたり、手や物を動かしたりして、その中から特定のものを見つけられるかを確かめる方法です。

5 ストレンジ・シチュエーション法はエインズワースによって開発された、特定の養育者との間に適切な愛着関係ができているかを確かめる方法です。エインズワースは子どもと母親が2人で部屋にいるところを、母親だけ別室に移動してもらい、その後の子どもの様子、母親が戻ってきたときの子どもの反応をみて愛着関係について調べました。

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