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保育士の過去問 平成31年(2019年)前期 保育原理 問18

問題

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次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
4月に入所してきた5歳児クラスのY児は、製作遊びや絵を描くことに戸惑いや自信のなさがみられる。Y児は入所当初から着替えなどが自分一人でできないので、保護者には生活習慣面の自立が課題であることを話していた。しかし、母親は「Yちゃん、こう言うのよ」「Yちゃん、次はこうするのよ」などY児の判断と行動を先回りする傾向があった。Y児は母親と離れた保育所の生活で、保育士や友だちの援助のもとに少しずつ自分で自分のことができるようになり、課題活動に取り組もうとする意欲も出てきた。
ある朝、空き箱製作のためにY児は家から空き箱をたくさん持ってきた。担当保育士は感謝し、Y児に大・中・小の大きさ別にして段ボール箱に入れるように伝えた。Y児は分類を始めたが、大きい箱か小さい箱か自分で決められず何度も保育士に聞きにくる。段ボール箱が一杯になりあふれそうになると、Y児はどうしてよいかわからず戸惑っていた。その様子を見ていた母親は、急いで保育室に入ってY児の代わりに自分で分類作業をし始めた。

【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」、第4章「子育て支援」に照らし、保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  入所するまで家庭でどのような生活を送ってきたのか、なぜ母親が先回りをするような接し方をするのかを理解しながら、子どもが自分で自分のことをしようとすることの大切さなど、保育所が育てようとしている内容について母親に伝える。
B  母親に「もう5歳なのだから、手伝ってはいけません。手伝っているといつまでも自立できません」と厳しく伝え、すぐに保育室から出るように促す。
C  Y児に対して「もう5歳なのだから、手伝ってもらってはいけない」ことを知らせ、Y児自身が母親に対して「手伝わないでほしい」と言わなければならないと伝える。
D  箱を自ら分類しようとする母親にさりげなく話しかけてその場から離し、Y児が戸惑いながらも自分で分類しようとする姿に目を向け、一緒にそのことを待ち、喜びあうようにする。
E  保育士も母親の分類作業に参加しながら、Y児を誘い、Y児が自分で分類し始める姿に母親が気付くようにしていく。
   1 .
( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )×  ( E )×
   2 .
( A )○  ( B )×  ( C )○  ( D )×  ( E )○
   3 .
( A )○  ( B )×  ( C )×  ( D )○  ( E )○
   4 .
( A )×  ( B )○  ( C )○  ( D )×  ( E )×
   5 .
( A )×  ( B )×  ( C )×  ( D )○  ( E )○
( 保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育原理 問18 )
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この過去問の解説 (3件)

11
正解は3です。

A 保育所保育指針第4章「子育て支援」に”保護者に対する子育て支援を行う際には、各地域や家庭の実態等を踏まえるとともに、保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者の自己決定を尊重すること。”にあてはまるので適切な文章です。

B 「もう5歳なのだから、手伝ってはいけません。手伝っているといつまでも自立できません」というのは保育者側の考えであり保護者の考え、意見を受け止めているとは言えません。よって不適切な対応です。

C こちらの文章も保育者個人の意見であり、子どもの思いが尊重されていないので不適切な対応です。

D 保育所保育指針第4章「子育て支援」の項目の ”保育及び子育てに関する知識や技術など、保育士等の専門性や、子どもが常に存在する環境など、保育所の特性を生かし、保護者が子どもの成長に気付き子育ての喜びを感じられるように努めること。”という内容に当てはまります。よって適切です。

E 保育所保育指針第4章「子育て支援」の(1)保護者との相互理解の項目に当てはまります。よって適切な文章と言えます。

付箋メモを残すことが出来ます。
7
答えは3です。

Aは適切です。
保育所保育指針第1章の1-(3)には、「子どもが自発的・意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。」「一人一人の保護者の状況やその意向を理解、受容し、それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮しながら、様々な機会をとらえ、適切に援助すること。」などと記載されています。したがって、保護者の意向を十分に理解した上で、保護者にも保育の目的・内容について理解してもらう必要があります。

Bは不適切です。
保育所保育指針第4章の1-(1)保育所の特性を生かした子育て支援には、「 保護者に対する子育て支援を行う際には、各地域や家庭の実態等を踏まえるとともに、保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者の自己決定を尊重すること。」と記載されています。一方的に保育士の意見を伝えるのではなく、保護者の意向を十分に理解し尊重していく姿勢が必要です。その上で、保育の内容についてしっかり伝え、理解してもらえるよう努めることが大切です。

Cは不適切です。
保育所保育指針第1章の1-(3)には「一人一人の子どもの状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握するとともに、子どもが安心感と信頼感をもって活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止めること。」「子どもの発達について理解し、一人一人の発達過程に応じて保育すること。その際、子どもの個人差に十分配慮すること。」と記載されています。したがってこのような、成長の個人差に配慮せず、行動を強制するやり方は不適切だと言えます。

D・Eは適切です。
保育所保育指針第4章の1-(1)保育所の特性を生かした子育て支援には、「保育及び子育てに関する知識や技術など、保育士等の専門性や、子どもが常に存在する環境など、保育所の特性を生かし、保護者が子どもの成長に気付き子育ての喜びを感じられるように努めること。」と記載されています。


3
正解は3です。

A 〇 適切です。
子どもが自分で自分のことをしようとすることの大切さや保育所が 育てようとしている内容について母親に伝えることは保護者との相互理解を深めることにつながります。

B × 不適切です。
母親に厳しく伝えて保育室から追い出すような対応は不適切です。
保護者の気持ちを受け止め、保護者の自己決定を尊重する対応が求められます。

C × 不適切です。
5歳のY児に自分から言わせることはY児の気持ちを考慮しておらず、不適切です。

D 〇 適切です。
一歩離れた視点から客観的に見つめられるよう母親に促し、母親の気持ちに寄り添うことは適切な対応です。

E 〇 適切です。
母親自らが子どもの成長に気づき、子育ての喜びを感じられるように支援しており、適切です。

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