ITパスポートの過去問 平成27年度 秋期 テクノロジ系 問71

問題文に合わせて処理内容を見ていきましょう。

トランザクション１が正常終了したとき
データAが作成される

トランザクション2が正常終了したとき
データBが作成される
（データAは削除される）

トランザクション3が正常終了したとき
データAが作成される
データBはそのまま残る

トランザクション4が正常終了したとき
データAはそのまま残る
（データAは削除される）

問題文よりあるトランザクションが途中で異常終了したときは、当該トランザクション以降の処理を行わないとあります。
よって、データAとデータBが残るためにはトランザクション3まで実行され、トランザクション4が実行されなければよいことが分かります。
このため、正解は4です。

正解は4です。

まず各処理を実行した時のデータの状態を整理します。

トランザクション1が実行された（コミットされた）場合はデータAのみが存在します。

トランザクション2が実行された（コミットされた）場合はデータBのみが存在します。

トランザクション3が実行された（コミットされた）場合はデータAとデータBが存在します。

トランザクション1が実行された（コミットされた）場合はデータAのみが存在します。


ここで問題に戻ると、異常終了しロールバック後にデータAとデータBが残っています。

各トランザクションごとにコミットを実施しているので、トランザクション3まで正常終了し、コミットされたことがわかります。

ですので、異常終了したのはトランザクション3の直後に処理を実施したトランザクション4です。

正解:4

トランザクションが成功した際にコミットしたデータに関しては移行の処理で異常終了しても元に戻ることはありません。
ここではデータの状態が「Ａ、Ｂデータが存在する」ため、トランザクション４のデータＢ削除処理にてエラーが起きたため削除処理直前の状態に戻ったといえます。