ITパスポートの過去問 平成28年度 秋期 ストラテジ系 問32

1.
3C分析とは、企業が現状分析するときの方法のひとつです。Customer (顧客)、Competitor (競合)、Company (自社)の３つの視点から分析します。

2.【正解】
RFM分析とは、顧客分析の方法です。Recency (直近の購入日)、Frequency (購入回数)、Monetary (購入金額)の３つの視点から分析します。

3.
SWOT分析とは、企業の経営環境を分析する方法です。内部環境としてStrength (強み)、Weakness (弱み)、外部環境としてOpportunity (機会）、Threat (脅威）の４つの環境に対象要素を分類することで分析します。

4.
バリューチェーン分析とは、企業の事業活動を分析する方法です。原材料から販売に至るまで、その製品やサービスの利益はどの過程で生みだされているのか、付加価値はどこで付与されているのかを分析します。

出題文で求められているのは、「優良顧客を抽出する方法として、適切なものはどれか」です。

正解を導き出す上で必要となるキーワードは、「データベース化された顧客情報」です。

それぞれの法律について、概要を説明します。


4.の「バリューチェーン分析」とは、企業が顧客に対して提供する商品やサービスの質が自社のどのような事業活動を通して実現されているのかを分析するための手法です。そのため、「優良顧客を抽出する方法として、適切」とは言えません。


3.の「SWOT分析」とは、強み（Strengths）、弱み（Weaknesses）、機会（Opportunities）、脅威（Threats）の四項目の頭文字をとって呼称される、分析対象となった現状の把握を目的とした要因分析手法です。そのため、「優良顧客を抽出する方法として、適切」とは言えません。


2.の「RFM分析」とは、最近の購入日（Recency）、一定期間における購入頻度（Frequency）、一定期間における購入金額（Monetary）の三項目の頭文字をとって呼称される顧客の傾向把握を目的とした分析手法です。

得られた分析結果から、顧客を階層別に数値で把握することが可能なため、「優良顧客を抽出する方法として、適切」と言えます。


従って、この設問では、2.の「RFM分析」が正解となります。


1.の「3C分析」とは、顧客（Customer）、自社（Company）、競合する他社（Competitor）の三項目の頭文字をとって呼称される、自社の置かれた状況の把握を目的とした分析手法です。

そのため、「優良顧客を抽出する方法として、適切」とは言えません。


この設問で正解するためには、それぞれの言葉をできるだけ正確に憶えていることが求められます。

選択肢をひとつずつ見ていきましょう。

１．３C分析とは、自社、競合、顧客の観点からマーケティングを分析することです。データベースは関係がないため、誤りです。

２．RFM分析とは、データベースを使って顧客情報を分析することです。直近購入日、購入頻度、合計購入金額から顧客を分析します。
よって、正解です。

３．SWOT分析とは、自社の強み、弱み、機会 、脅威を元に企業の立場を分析することです。データベースは関係ないため、誤りです。

４．バリューチェーン分析とは、お客様に提供する価値の流れを分析することです。データベースは関係ないため、誤りです。

正解は２です。

１の3C分析は、マーケティング分析に必要不可欠な3要素について自社の置かれている状況を分析する手法のことです。

２は、正解のRFM分析です。

３のSWOT分析は、社内外の経営環境をS・W・O・Tの4つに分類し、企業の置かれている立場を分析する手法のことです。

４のバリューチェーン分析は、業務を購買物流、製造、出荷物流、販売・マーケティング、サービスという5つの主活動と、調達、技術開発、人事・労務管理、全般管理の4つの支援活動に分類し、製品の付加価値がどの部分で生み出されているかを分析する手法のことです。

RFM分析は、顧客の購買行動のうち、Recency、Frequency、Monetaryという3点に注目して顧客分析を行う手法のことです。