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介護福祉士の過去問 第29回(平成28年度) 人間の尊厳と自立 問1

問題

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Aさん(78歳、女性)は介護老人福祉施設で生活している。脳血管障害(cerebrovascular disorder)による左片麻痺で、杖を使って歩行し、自力で移動していた。Aさんは、廊下や食堂でいつも職員や他の利用者に声をかけ、誰にでも気遣う人だった。ある日、食堂のいすに足が触れて転倒して、捻挫の痛みで歩くことができなくなり、車いすでの移動になった。捻挫は1週間ほどで完治したが、Aさんは歩くことを拒み、現在でも車いすでの移動を続けている。Aさんは徐々に口数も少なくなり、「歩くことが不安だ。周りに迷惑をかけてしまう」と言い、何に対しても消極的な様子がみられた。

Aさんに対する介護福祉職の関わりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
Aさんは口数が少ない様子なので、できるだけ話しかけないように心がける。
   2 .
Aさんの自立を考えて、再び歩くことができるように何度も声をかける。
   3 .
仲の良い利用者に、頑張って歩くように励ましてもらう。
   4 .
Aさんの担当の介護福祉職に、再び歩くように説得してもらう。
   5 .
食堂のテーブルやいすの配置を見直して、一緒に歩いてみようと働きかける。
( 介護福祉士国家試験 第29回(平成28年度) 人間の尊厳と自立 問1 )
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この過去問の解説 (4件)

58
正解は5です。

1. 口数が減った原因を考えます。
 この場合「周囲に迷惑をかけてしまった罪悪感」等が考えられるため、その不安感を取り除くために積極的なコミュニケーションが大切です。

2. 安心して自立してもらう環境づくりが必要です。
 声かけだけでなく、椅子やテーブル等の配置を見直します。

3.「介護福祉職」によるアプローチが必要です。

4. 利用者へのコミュニケーションは担当の介護士だけでなく、職員全体が行う必要があります。

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32
正解は「5」です。
Aさんがなぜ転倒されたのかを歩行状態だけで考えるのではなく、環境整備にも配慮して、その上で歩行を促す言葉掛けを行うのが適切な対応です。

不正解
「1」・・・現場では口数が少ないからといって気を遣い、話しかけないケースが見受けられますが、迷惑をかけてしまったという罪悪感や自己嫌悪に陥ってしまっている事が考えられるため、落ち着いた場所や雰囲気でコミュニケーションを図る機会を持ちましょう。

「2」・・・自立を考えることは良いことですが、転倒されたショックから立ち直っていない状態が考えられるため、何度も歩行を促すのは逆に不快感を与えてしまいます。

「3」・・・他の利用者様にお願いするのではなく、介護職や看護職からの言葉掛けが必要です。

「4」・・・介護はチームで行うものであるため、担当の介護福祉職だけではなく、他の介護福祉職や看護職員、理学療法士など様々な専門分野からのアプローチが必要となります。

22
正解は5です。

Aさんが転等する原因となった食堂の環境を修正したうえでAさんに歩行を促すのが正しい関わり方です。

1.Aさんは回りに迷惑をかけてしまったと言う罪悪感から消極的になっていると考えられます。話しかけないようにすることは、Aさんの気持ちをさらに消極的にしてしまう可能性が高く間違った対応です。

2.転倒した原因を改善しAさんの不安を取り除くことが優先されます。

3.利用者に対応をまかせるのは不適切です。

4.担当だけに任せるのではなく、スタッフ全員で問題を共有するべきです。

21
車いすでの生活に慣れてしまうと、ご本人の自立を低下させてしまいます。
本人やご家族の意見を尊重しつつ、介護職だけでなく他の職種(ケアマネ・相談員・看護師・PT/OT)と話し合い、チームアプローチによる関りも重要になります。

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