運行管理者(貨物)の過去問 平成28年度 第1回 貨物自動車運送事業法関係 問11
この過去問の解説 (3件)
「2」は誤りで、運行の指示書は計画段階からではなく、運行を終了した日から起算して1年間保存しなければなりません。
よって答えは「2」となります。
②が解答となります。
1 .事業者は、車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上の普通自動車である事業用自動車に運転者を乗務させた場合にあっては、当該乗務を行った運転者ごとに貨物の積載状況を「乗務等の記録」に記録させ、かつ、その記録を1年間保存しなければならない。
→正しいです。
貨物の積載状況とは「過積載による運送」が行われていないかを
確認するための資料となります。
重量や積載の状況など、できるかぎり詳しく記入することが望ましい
とされます。
2 .事業者は、法令の規定により運行指示書を作成した場合には、当該運行指示書を、運行を計画した日から1年間保存しなければならない。
→青字部分に誤りがあります。
【運行指示書】とは
乗務前および乗務後点呼の両方が「対面で行えない乗務」を含む運行
がある際に使用されます。
保存期間は「運行の終了日から1年間保存」が正しい解答となります。
3 .事業者は、運転者が転任、退職その他の理由により運転者でなくなった場合には、直ちに、当該運転者に係る法令に基づき作成した運転者台帳に運転者でなくなった年月日及び理由を記載し、これを3年間保存しなければならない。
→正しいです。
【運転者台帳】は運転者ごとに作成がされています。
これらにおいて、文中の通り運転者としての役割がなくなった際は
年月日や理由を記載の上、3年保存となります。
また運転者台帳は運転者を選任した際に作成し、それ以降も
健康状態や適性診断の受診状況など随時更新を続けていく必要があります。
4 .事業者は、国土交通大臣が告示で定めるところにより、当該貨物自動車運送事業に係る主な道路の状況その他の事業用自動車の運行に関する状況、その状況の下において事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転の技術及び法令に基づき自動車の運転に関して遵守すべき事項について、運転者に対する適切な指導及び監督をしなければならない。この場合においては、その日時、場所及び内容並びに指導及び監督を行った者及び受けた者を記録し、かつ、その記録を営業所において3年間保存しなければならない。
→正しいです。
運転者へ対する教育は日々行っていかなければなりません。
文中の文言を整理すると、
・最新の道路状況や自動車に備わる機能、新しい法令や法改正による
新たな規則などを最新の情報へとアップデートしていく事が求められます。
・また事故に繋がりかねない運転であったり、無意識のクセなどについても
安全を守るための指導監督を続けていきます。
これらは記録を残す必要があり「いつ・どこで・誰が・誰に」を纏めて
3年間保存します。
トラック協会ではフォーマットが用意されていることもあるため、
利用しやすいと思います。
記述が正しいものは【正】
記述が誤っているものは【誤】
【正】
乗務等記録は1年間保存で正しいです。
【誤】
運行指示書の保存期間は、
運行の終了日から1年間保存になります。
なので、運行を計画した日から1年間保存というのは誤りです。
【正】
運転者台帳は退職後3年間保存
なので正しいです。
【正】
当該貨物自動車運送事業に係る主な道路の状況
その他の事業用自動車の運行に関する状況、
その状況の下において事業用自動車の
運行の安全を確保するために必要な
運転の技術及び法令に基づき自動車の運転に関して
遵守すべき事項について、
運転者に対する適切な指導及び監督は特別な指導にあたるので
3年間保存で正しいです。
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