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運行管理者(貨物)の過去問 平成29年度 第1回 労働基準法関係 問23

問題

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下図は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の運転時間及び休憩時間の例を示したものである。次の1〜4の休憩時間の組合せの中で、連続運転の中断方法として「 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に適合し、かつ、当該運行の乗務開始から乗務終了までの拘束時間が最少となるものを1つ選びなさい。なお、当該運行は1人乗務とし、翌日は休日とする。
問題文の画像
   1 .
A:10分、B:10分、C:15分、D:10分
   2 .
A:15分、B:15分、C:20分、D:10分
   3 .
A:15分、B:10分、C:15分、D:15分
   4 .
A:10分、B:15分、C:15分、D:10分
( 平成29年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 労働基準法関係 問23 )
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この過去問の解説 (3件)

36
正解は3です。

改善基準告示に関わる、
運転時間と休憩時間の計算問題です。

連続運転時間は4時間を超えてはならず、
30分以上休憩すると、
運転時間はリセットされます。
また30分の休憩は、
1回あたり10分以上であれば、
分割することができます。
(10分休憩を3回、
15分休憩を2回などが可能です)

この問題では、
CとDが合計30分以上休憩が必要です。
(休憩1時間後の運転時間が、
1時間20分+1時間20分+1時間30分で、
合計4時間10分になるため)

1と4の選択肢は誤りです。

次に2と3についてはどちらも改善基準に適合した休憩時間ですが、
選択肢2の合計休憩時間は1時間、
選択肢3の合計休憩時間は55分です。

よって乗務開始から乗務終了までの拘束時間が最少となるものは3となります。

付箋メモを残すことが出来ます。
12

③が解答となります。

自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」として

連続運転時間の考え方がポイントとなります。

連続運転時間

 ・連続運転時間は4時間以内でなければなりません。

 ・運転開始から4時間以内に30分以上、または4時間を経過した直後に

  30分以上休憩(運転をしない時間)が必要となります。

 ・休憩時間については4時間以内に10分以上として

  分割して取得することも可能です。

 

これを踏まえて、各選択肢の時間を当てはめていきます。

乗務開始

運転 1:00

休憩  0:15

運転 1:00

休憩 (A)

運転 2:00 ←ここまでで運転時間が4時間となります

休憩 (B)

運転 2:00

休憩 1:00

運転 1:20 ←ここから後半の運転時間の計算をします。

休憩 (C)

運転 1:20

休憩 (D)

運転 1:30 ←ここまでで4時間10分の運転時間がかかっています。

ポイント①

後半の運転時間4時間10分以内休憩を取得できるところが

(C)・(D)の2か所になります。

この2か所において合計30分以上の休憩が取得できる選択肢

選択肢2,3の二つになります。

(この時点で1,4は除外されます)

ポイント②

次に拘束時間が最小になる選択肢が正答になる為、

AとBの合計時間が少ない選択肢3が解答となります。

3

この問題のポイントは、自動車運転者の労働時間の改善の基準に適合するものを絞り、拘束時間が最小となるものを見つけていきます。

選択肢1. A:10分、B:10分、C:15分、D:10分

誤りです。

1時間の休憩をとった直後から乗務終了までの間に、休憩を25分しか取れていないまま4時間10分運行しています。

選択肢2. A:15分、B:15分、C:20分、D:10分

誤りです。

休憩の取り方に違反はありませんが、拘束時間が最小ではありません。

選択肢3. A:15分、B:10分、C:15分、D:15分

正しいです。

休憩の取り方に違反はなく、拘束時間も最小になっています。

選択肢4. A:10分、B:15分、C:15分、D:10分

誤りです。

1時間の休憩の直後から休憩が30分に及んでおらず、4時間10分運行しています。

まとめ

冷静に計算ができれば間違える問題ではないので、しっかりと問題を理解することが重要です。

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