問題
時速36キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知しブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とし、ブレーキが効きはじめてから停止するまでに走る制動距離を8メートルとすると、当該自動車の停止距離は13メートルとなることを指導している。
② 不適 が解答となります。
空走距離=危険を察知して、ブレーキを踏むまでに車が動く距離
「アッ!」と思いブレーキを踏もうとする間にも走行中の車は
動きます。
(空走時間として問題では時速36キロ・1秒となっています)
制動距離=ブレーキが効き始めてから停まるまでに進む距離
(問題文では8メートル)
停止距離=空走距離 + 制動距離 になります。
上記を条件として、各距離を計算していきます。
【空走距離】
時速36キロメートルで走行している車が1秒間に進む距離
36キロメートル =36kmをメートルに直すと
=36km×1000
=36,000mになります。
また1時間を秒数に変換します。
1時間 × 60(分)×60(秒) = 3,600秒になります。
あとは1秒に進む距離を求めるだけなので、
36,000(m) ÷ 3,600(秒) = 10m
となり、空走距離は10mとなります。
※時間を秒に変換・距離をメートルへそろえるところがポイントとなります。
【制動距離】
問題文より8メートルと指定
【停止距離】
空走距離 10メートル + 制動距離 8メートル
=18メートル
上記により、正しい停止距離は18メートルの為、②の不適が解答となります。
事業用自動車の運転者に対して行う指導に関して、問題を見ながら解説します。
誤りです。
停止距離は18メートルです。
正しいです。
時間を秒に変換したり、距離をメートルに変換することで、計算することが出来ます。
空走距離とは、運転者がブレーキをかけてそのブレーキが効き始めるまでの時間を言います。
制動距離とは、ブレーキが効き始めてから止まるまでの距離を言います。
停止距離とは、空走距離+制動距離=停止距離となります。