過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

運行管理者(貨物)の過去問 平成30年度 第1回 実務上の知識及び能力 問38

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
一般貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導・監督に関する次の記述のうち、適切なものをすべて選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
   1 .
飲酒は、速度感覚の麻痺、視力の低下、反応時間の遅れ、眠気が生じるなど自動車の運転に極めて深刻な影響を及ぼす。個人差はあるものの、体内に入ったビール500ミリリットル(アルコール5%)が分解処理されるのに概ね2時間が目安とされていることから、乗務前日の飲酒・酒量については、運転に影響のないよう十分気をつけることを運転者に指導している。
   2 .
他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離(ブレーキが効きはじめてから止まるまでに走った距離)に留意し、前車への追突の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう、制動距離と同程度の車間距離を保って運転するよう指導している。
   3 .
平成28年中の事業用貨物自動車が第1当事者となった人身事故の類型別発生状況をみると、「追突」が全体の約半分を占めており、最多となっている。この事実を踏まえ、運転者に対しては日頃より、適正な車間距離の確保や前方への注意を怠らないことを指導している。
   4 .
平成28年における交通事故統計によれば、人口10万人当たり死者数については、65歳以上の高齢者層は全年齢層の約2倍となっており、高齢者が事故により死亡するリスクが特に高いので、運行する際に、歩道や路肩に高齢歩行者を発見したときは、その動静に注意をはらって、運転を行うよう運転者に指導している。
( 平成30年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問38 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

10

正解は3と4です。

<解説>

1 .適切ではない

飲酒は、速度感覚の麻痺、視力の低下、反応時間の遅れ、眠気が生じるなど自動車の運転に極めて深刻な影響を及ぼす。個人差はあるものの、体内に入ったビール500ミリリットル(アルコール5%)が分解処理されるのに概ね2時間が目安とされていることから、乗務前日の飲酒・酒量については、運転に影響のないよう十分気をつけることを運転者に指導している。

→1単位のアルコールを分解するに約4時間かかります。1単位とは純アルコール20gとなり、ビールの場合は500ミリリットル(アルコール5%)、日本酒の場合は180ミリリットル(アルコール15%)、ワインの場合は200ミリリットル(アルコール12%)です。

よって「2時間」の箇所が適切ではありません。

2 .適切ではない

他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離(ブレーキが効きはじめてから止まるまでに走った距離)に留意し、前車への追突の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう、制動距離と同程度の車間距離を保って運転するよう指導している。

→制動距離とはブレーキが作動してから車が完全に停まるまでに走行する距離のことです。

空走距離とは運転者が走行中に危険を認知して判断し、ブレーキ操作に至るまでの間に自動車が走り続けた距離を言います。運転者が危険を感じてからブレーキを踏むまでの間にも自動車は実際には進んでいきます。

制動距離に気を付けることは正しいですが、車が安全に停止するには、空走距離にも気を付ける必要があります。制動距離+空走距離が停止距離になります。

3 .適切

平成28年中の事業用貨物自動車が第1当事者となった人身事故の類型別発生状況をみると、「追突」が全体の約半分を占めており、最多となっている。この事実を踏まえ、運転者に対しては日頃より、適正な車間距離の確保や前方への注意を怠らないことを指導している。

平成28年中の事業用貨物自動車が第1当事者となった人身事故の類型別発生状況をみると、「追突事故」が最多でトラック事故全体の48.3%を占めています。適正な車間距離の確保や前方への注意を怠らないことは事故を防ぐ指導として適切です。

4 .適切

平成28年における交通事故統計によれば、人口10万人当たり死者数については、65歳以上の高齢者層は全年齢層の約2倍となっており、高齢者が事故により死亡するリスクが特に高いので、運行する際に、歩道や路肩に高齢歩行者を発見したときは、その動静に注意をはらって、運転を行うよう運転者に指導している。

→65歳以上の高齢者の違反内容を見ると、年齢とともに走行車両のすぐ近くで横断したり、横断歩道以外で横断したり、信号無視も多くなる傾向にありますので、高齢の歩行者を発見した際には注意して運転をする必要があります。

付箋メモを残すことが出来ます。
8

①不適切な解答となります

 個人差はありますが、表中にあるビール500ミリリットル(アルコール5%)が分解処理されるのには概ね4時間かかります。

 それも踏まえて、飲酒についての影響を伝える必要があります。

②不適切な解答となります。

 動いている車が止まるには空走距離・制動距離の2つが必要となります。

 空走距離・・・運転手がブレーキを踏んで、実際にブレーキが効き始めるまでの間に走る距離

        「危ない!」と感じてからブレーキを踏む間に進む距離です

 制動距離・・・ブレーキが効き始めてから自動車が停止するまでの距離

 この2種類を合わせて停止距離と言います。

 つまり、問題文中にある制動距離と同等の車間距離 だけでは車間距離としてふさわしいとは言えません。

 安全な車間距離には停止距離と同じくらいの車間距離が必要となります。

③適切な解答となります。

 追突は依然として多い事故事例となっており、車間距離の適正な確保や安全装置などの利用が推奨されています。

 衝突軽減ブレーキなども万全な装備ではありませんので、常に運転手には適切な車間距離を保つこと・疲労などによる集中力が低下した際は適宜休憩を取るなどが必要となります。

④適切な解答となります。

 歩道を歩く高齢者は急なふらつきであったり、体のバランスを崩すなどが事故の原因となることもあります。

 合わせて子供の飛び出しや急な横断なども事故の要因になったりしますので、歩行者を見つけたら注意が必要です。 

4

事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導・監督について、問題を見ながら解説します。

選択肢1. 飲酒は、速度感覚の麻痺、視力の低下、反応時間の遅れ、眠気が生じるなど自動車の運転に極めて深刻な影響を及ぼす。個人差はあるものの、体内に入ったビール500ミリリットル(アルコール5%)が分解処理されるのに概ね2時間が目安とされていることから、乗務前日の飲酒・酒量については、運転に影響のないよう十分気をつけることを運転者に指導している。

適切ではありません。

概ね4時間とされています。

選択肢2. 他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離(ブレーキが効きはじめてから止まるまでに走った距離)に留意し、前車への追突の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう、制動距離と同程度の車間距離を保って運転するよう指導している。

適切ではありません。

「秒」の意識をもって自車の速度と停止距離に留意し前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるように、少なくとも停止距離と同じ距離の車間距離を保って運転するように指導しなければいけません。

選択肢3. 平成28年中の事業用貨物自動車が第1当事者となった人身事故の類型別発生状況をみると、「追突」が全体の約半分を占めており、最多となっている。この事実を踏まえ、運転者に対しては日頃より、適正な車間距離の確保や前方への注意を怠らないことを指導している。

適切です。

運転者に対しては日頃より、適正な車間距離の確保や前方への注意を怠らないことを指導しましょう。

選択肢4. 平成28年における交通事故統計によれば、人口10万人当たり死者数については、65歳以上の高齢者層は全年齢層の約2倍となっており、高齢者が事故により死亡するリスクが特に高いので、運行する際に、歩道や路肩に高齢歩行者を発見したときは、その動静に注意をはらって、運転を行うよう運転者に指導している。

適切です。

運行する際に、歩道や路肩に高齢歩行者を発見したときは、その動静に注意をはらって、運転を行うよう運転者に指導しましょう。

まとめ

事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導・監督についてよく認識しておきましょう。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この運行管理者(貨物) 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。