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管理栄養士の過去問 第28回 基礎栄養学 問88

問題

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エネルギー代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
   1 .
メッツ(METs)は、身体活動におけるエネルギー消費量を安静時代謝量で除したものである。
   2 .
非たんぱく質呼吸商は、脂質の燃焼割合が増加すると大きくなる。
   3 .
摂取エネルギー当たりの食事誘発性熱産生は、たんぱく質より脂質が大きい。
   4 .
身体活動レベル(PAL)は、1日のエネルギー消費量を安静時代謝量で除したものである。
   5 .
たんぱく質の単位重量当たりの物理的燃焼値と生理的燃焼値は等しい。
( 第28回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問88 )
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この過去問の解説 (3件)

20
正解は 1 です。

1、 文章通りです。
メッツ(METs)とは、運動や身体活動の強度の単位です。
身体活動におけるエネルギー消費量÷安静時代謝量であらわします。

2、 呼吸商とは、呼吸の際に消費した酸素の量と、排出した二酸化炭素の量との比をいいます。栄養素の種類によって異なり、炭水化物の呼吸商は1.0です。たんぱく質、脂質は分子中の酸素原子含量が炭水化物より低く、多くの酸素を必要とします。呼吸商は、たんぱく質では0.8、脂質では0.7となります。
たんぱく質の呼吸商は、窒素の排泄量から算出することができます。
非たんぱく質呼吸商は、(全酸素消費量-たんぱく質の燃焼による酸素消費量)と(全二酸化炭素排出量-たんぱく質の燃焼による二酸化炭素排出量)で求めることができ、これにより、体内で燃焼した炭水化物量と脂肪量を計算することができます。
非たんぱく質呼吸商は、炭水化物の燃焼割合が高くなれば1.0に近づき、脂質の燃焼割合が高くなれば0.7に近づきます。

3、 食事誘発性熱産生は、摂食後に起こる代謝の活発化をいいます。
摂取エネルギーあたりの食事誘発性熱産生は,たんぱく質で約30%,炭水化物で約6%,脂質では約4%です。たんぱく質は、合成・分解にエネルギーを多く使用するため、最も高値となります。

4、 身体活動レベル(PAL)は、毎日の暮らしにおける活動量を「低い」「ふつう」「高い」の3段階に分けた目安のことです。
1日のエネルギー消費量÷基礎代謝量でもとめられます。

5、 たんぱく質の物理的燃焼値と生理的燃焼値は異なります。
熱量素を空気中で燃焼させたときに発生する熱量を物理的燃焼値、生体で利用される熱量を生理的燃焼値といいます。たんぱく質に限らず、生理的燃焼値は消化吸収率が加味されるため、物理的燃焼値よりも小さい値となります。

付箋メモを残すことが出来ます。
11
正解は 1 です。

基礎栄養学/エネルギー代謝からの出題です。

1.正しい記載です。

2.非たんぱく質呼吸商とは糖質と脂質の燃焼によって排出されたCO2とO2の比のことで、脂肪の燃焼割合が増加すると小さくなります。

3.食事誘発性体熱産生は、たんぱく質が約30%と脂質や糖質よりも大きくなります。

4.身体活動レベルは、1日のエネルギー消費量を基礎代謝量で割って算出します。

5.たんぱく質の生理的燃焼値は、物理的燃焼値から含窒素化合物の尿中排泄を引いて、消化吸収率をかけて求めるので、値が小さくなります。

9
正解は 1 です。

2 非タンパク質呼吸商(NPRQ)は、脂肪の割合が多いほど0.7に近づき、糖質の割合が多いほど1.0に近づきます。

●呼吸商(RQ)とは
糖質、タンパク質、脂質が体内で燃焼したときに消費する酸素に対して、二酸化炭素がどのくらい排出されたのかの割合です。
計算式⇒RQ=CO₂の排出量/O₂の消費量

各々の栄養素が単独で体内に摂取された場合の呼吸商は、以下の通りです。
糖質のRQ=1.0
脂質のRQ=0.7
タンパク質のRQ=0.8

これらを用いて、摂取した食事のエネルギー比率を算出することが出来ます。

①尿中窒素量を測定
摂取されたタンパク質は、尿中に窒素という形で排泄されます。窒素1gあたりO₂5.92Lを消費し、CO₂4.75Lを排出します。
またO₂1Lあたり、4.485Kcalのエネルギーが発生します。

②非タンパク質呼吸商の計算
非タンパク質呼吸商=全排出CO₂-(尿中窒素量(g)×4,75)/全消費O₂-(尿中窒素量(g)×5.92)

③非タンパク質呼吸商を既存の表に照らし合わせて、糖質と脂質の比率を算出



3 食事誘発性熱産生の高さは、タンパク質、糖質、脂質の順です。

4 身体活動レベル(PAL)は一日のエネルギー消費量を、基礎代謝量で除したものです。
これは、推定エネルギー必要量を算出するときに使用します。

5 タンパク質の物理時燃焼値と、生理的燃焼値は異なります。
これは、窒素や尿酸、クレアチニンなどは生体内でエネルギー源として利用されず1,25kcal分が排泄されてしまうからです。
また、消化吸収率(92%)も考慮し、物理的燃焼値である5,7kcalから1,25kcalを除した値の92%が生理的燃焼値とされています。

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