正解は4.【有病率】です。
横断研究とは、観察集団のその時点における疫病の有無とある要因との関係を記載して、その関連を検討する研究です。
ある期間における新たな疫病の発生の指標である罹患率ではなく、その時点で疫病を有する有病率を用いて、疫病と要因間の関係を調査します。
以下、詳細の説明です。
1.リスク因子の寄与危険
寄与危険とは、危険因子に曝露している群の罹患リスクと、危険因子に曝露していない群の罹患リスクとの差を示す指標です。
コホート研究で用いられます。
コホート研究は、当該疾病の非罹患者を対象とし、要因の曝露群と非曝露群からなる研究対象集団(コホート)を選び、一定期間追跡し、両群における疾病の罹患率を比較します。
2.致命率
致命率とは、死因ともなりえる急性の病気の流行が起きたときに用いられる指標です。
「一定期間におけるある病気の死亡者数」を、「一定期間におけるある病気の患者数」で割って算出します。
3.罹患率
一定期間内に新たに発生した患者の、単位人口に対する割合です。
観察集団内の各個人が、単位観察期間内に病気にかかる危険の大きさを示す指標です。
5.リスク因子の相対危険
相対危険とは、危険因子に曝露していない群の罹患リスクに対する、危険因子に曝露している群の罹患リスクの比を示す指標です。