管理栄養士の過去問 第27回 臨床栄養学 問122

◎診療報酬の栄養サポートチーム加算
栄養障害の状態にある患者が栄養管理をしなければ栄養障害の状態になることが見込まれる患者に対し、患者のQOLの向上、疾患の治癒促進や感染症等の合併症予防を目的として、栄養管理に関わる専門知識を有した他職種からなるチームが診療することを評価したものです。週1回200点です。
・算定要件：対象患者に対する栄養カンファレンスと回診の開催(週に1回程度)、対象患者に関する栄養治療実施計画の算定とそれに基づくチーム診療、1日当たりの算定患者数は1チームにつき概ね30人以内にすることなどです。
・施設基準：当該保険医療機関内に専任の栄養管理に関わる所定の研修を修了した常勤医師、常勤看護師、常勤薬剤師、常勤管理栄養士
により構成される栄養管理に関わるチームが設置されていること。また、上記4職種のうちいずれか1人は専従であること。

1. 2010年に算定が請求可能となったので誤となります。

2. 経口摂取できる患者も、栄養障害の状態にあり栄養管理をしなければ栄養障害の状態になることが見込まれる患者の場合は算定できるので誤となります。

3. 管理栄養士は専従者になることができるので正となります。

4. 療養病棟は、入院日から起算して6月以内に限り算定可能とし、入院1月までは週1回、入院2月以降6月までは月1回に限り算定可能とするとあるので正となります。

5. 算定患者数は1日1チーム当たり概ね30人以内とするとあるので誤となります。

よって正解は、3.と4. となります。

正解は　３・４　です。

１：2000年ではなく2010年に新設されました。

２：経口摂取できる患者でも、算定対象になります。
栄養障害の状態にある、または栄養管理をしなければ栄養障害の状態になることが見込まれる患者で、栄養サポートチームが栄養治療により改善が見込めると判断し、かつ栄養管理計画を策定している場合に対象となります。

５：算定患者数は、1チーム1日当たり30人です。

正解は　３と４　です。

臨床栄養学/臨床栄養の概念からの出題です。

１：栄養サポートチーム加算は新設されたのは2010年です。

２：経口摂取できる患者も算定対象となります。

３：文章の通りです。常勤医師・常勤看護師・常勤薬剤師・常勤管理栄養士のうちいずれか１人は専従であること、とされています。

４：文章の通りです。「療養病棟においては栄養サポートチーム加算は入院日から起算して180日以内に限り算定可能とするが、180日を超えても定期的に栄養サポートチームによる栄養管理を行うことが望ましい。」とされています。

５：「１日当たりの算定患者数は、１チームにつき概ね30人以内とする。」とされています。