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管理栄養士の過去問 第26回 応用力問題 問193

問題

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63歳、女性、週3回血液透析を受けている。身長158 cm、ドライウエイト52 kg(標準体重55 kg)、血圧160/92 mmHg、無尿、透析間体重増加量は中2日で3.0 kg。透析前の血液検査では、血清クレアチニン値9.1 mg/dL、血中尿素窒素値86 mg/dL、血清カリウム値5.5 mEq/L、血清リン値6.0 mg/dLであった。
血液透析による血漿中からの物質の除去に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
   1 .
IgM(γ1マクログロブリン)は、β2ミクログロブリンより除去されやすい。
   2 .
鉄は、リンより除去されやすい。
   3 .
遊離脂肪酸は、アミノ酸より除去されやすい。
   4 .
ビタミンAは、葉酸よりも除去されやすい。
   5 .
カリウムは、カルシウムより除去されやすい。
( 第26回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問193 )
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この過去問の解説 (3件)

8
透析液は主にナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、クロール、重炭酸、ブドウ糖の成分からできています。
慢性腎不全の血液中では
高くなる;カリウム、マグネシウム、リン→除去が必要
低くなる;カルシウム、重炭酸 →適切な濃度に補給

透析液はカリウム、マグネシウム、リンが除去できる濃度となっています。

1.× IgM(γ1マクログロブリン)は濾過されず、分子量の小さなβ2ミクログロブリンは濾過(除去)されます。

2.× リンを含まなくし、除去しやすくなっています。

3.× 脂肪酸や脂溶性ビタミンは除去されにくいです。

4.× 葉酸などの水溶性ビタミンは除去されやすい為、欠乏症が生じやすいです。

5.○ カリウムはカルシウムより除去されやすくなっています。
カルシウムの多くははたんぱく質と結合しているため除去されにくいです。

よって正解は5です。

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1
物質の大きさによって血液透析の機械の半透膜を通るもの、通りにくいもの、通らないものがあります。
・通るもの…尿素窒素、クレアチニン、尿酸、ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、水分など
・通りにくいもの…β2ミクログロブリンなど低分子たんぱく
・通らないもの…赤血球、白血球、たんぱく質、ウイルスなど

1. IgMはタンパク質であるので除去されないので、β2ミクログロブリンは通りにくいが除去されるので誤となります。

2. リンが上昇しやすいため、多く除去する必要があります。透析液にリンは含まれません。よって誤となります。

3. 脂溶性のものは除去されにくいので誤となります。

4. 脂溶性ビタミンよりも水溶性ビタミンの方が除去されやすいので誤となります。

5. カリウムはカルシウムよりも除去されにくいので正となります。

よって正解は、5. となります。

-1
1.文中のIgM(γ1マクログロブリン)とβ2ミクログロブリンを逆にすれば、正しい文章になります。
β2ミクログロブリンは、IgM(γ1マクログロブリン)に比べると、分子量が小さいので、除去されやすいです。

2.文中の鉄とリンを逆にすれば、正しい文章になります。
リンは鉄よりも分子量が小さいので、除去されやすいです。

3.文中の遊離脂肪酸とアミノ酸を逆にすれば、正しい文章になります。
アミノ酸は遊離脂肪酸よりも分子量が小さいので、除去されやすいです。

4.文中のビタミンAと葉酸を逆にすれば、正しい文章になります。
水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンでは、水溶性ビタミンの方が除去されやすいです。

5.カリウムとカルシウムでは、分子量が小さいのはカリウムなので、除去されやすいです。
よって、正しい答えとなります。

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