管理栄養士の過去問 第25回 臨床栄養学 問128

a.ウェルニッケ脳症予防のため、ビタミンB1を投与する必要があります。
よって、正しい答えです。

b.わが国の微量元素製剤は、クロムを含みません。含まれているのは、鉄・亜鉛・銅・ヨウ素・マンガンです。

c.窒素源に非必須アミノ酸（可欠アミノ酸）は含まれています。
必須アミノ酸も含まれています。
よって、正しい答えです。

d.大量のグルコース投与は、脂肪肝になる場合があります。

上記より、正しい選択肢の組合せはaとcで3番です。

a正解です。高エネルギーな分ビタミンB1の必要量は多く、欠乏による乳酸アシドーシスに注意が必要です。

b微量元素製剤には、鉄、マンガン、亜鉛、銅、ヨウ素が含まれています。クロムは含まれていません。

c正解です。窒素源には10種類の非必須アミノ酸が含まれています。

d過剰なグルコースは、脂肪として肝臓に蓄積されるため脂肪肝の原因となることがあります。

a. 高エネルギーであるため、代謝に必要なビタミンB1の必要量も増えます。そのため不足すると乳酸が増え乳酸アシドーシスが起こる場合があるため注意が必要です。よって正となります。

b. 高カロリー輸液用基本液には、アミノ酸、ビタミン、脂肪乳、電解質などが入っていて、高カロリー輸液微量元素製剤には、鉄、亜鉛、マンガン、ヨウ素、銅が含まれており、クロムは含まれていないため誤となります。

c. 必須アミノ酸と非必須アミノ酸を含んでいるため正となります。

d. 過剰なグルコースの投与は、肝臓で代謝され、脂肪酸の合成に使われ、脂肪肝の原因となるので誤となります。

よって正解は、3.aとc となります。