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管理栄養士の過去問 第24回 栄養教育論 問108

問題

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集団や社会の行動変容に関する理論についての記述である。正しいものの組合せはどれか。

  a エンパワーメントとは、栄養教育の実施に際し、専門家集団が中心となって行うことである。
  b イノベーション普及理論は、栄養教育の新しい方法や教材を社会に広めるために用いられる。
  c ソーシャルマーケティングでは、栄養教育の中で推奨する食習慣を、プロダクト(製品)とみなす。
  d プリシード・プロシードモデルを応用した栄養教育では、健康の改善を最終目標としている。
   1 .
bとc
   2 .
cとd
   3 .
aとb
   4 .
aとd
   5 .
aとc
( 第24回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問108 )
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この過去問の解説 (4件)

7
a.エンパワーメントとは、専門家ではなく、参加者が活動し、問題を解決したりして、集団や社会を自らコントロールすることです。

b.新しい方法や教材を社会に広めるためにイノベーション普及理論は用いられます。
下記が、イノベーション普及理論の5つの条件です。

1)相対的優位性…他よりも優れている
2)両立可能性…参加者の価値基準や社会規範と両立可能である
3)複雑性(単純性)…シンプルでわかりやすく、理解しやすい
4)試行可能性…本格的となる前に試行する機会がある
5)観察可能性…活動の様子を観察することができる

c.ソーシャルマーケティングでは、推奨する食習慣をプロダクト(製品)とみなします。

d.ヘルスプロモーションでは、健康の改善を最終目標としています。
プリシード・プロシードモデルでは、QOL(生活の質)の向上を最終目標としています。

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3
正解は 1 です。

栄養教育論/栄養教育のための理論的基礎からの出題です。

a:エンパワーメントとは、抱えている問題を主体的な変革を目指して、自己管理能力を獲得するプロセスのことですので、誤った説明です。

b:イノベーション普及理論とは、イノベーションが1つの社会から他の社会に普及して、社会全体を変えていく、普及させるための戦略を示した理論のことなので、正しい記載です。

c:ソーシャルマーケティングとは、商業マーケティングの方法論を非営利組織の活動に適用することなので、正しい記載です。

d:プリシード・プロシードモデルの最終目標は、QOLの改善・向上ですので、誤った記載です。

よってbとcが正しいため、正解は 1 とわかります。

1
正解は 1 です。

a…エンパワーメントとは、専門家ではなく、個人やその人が所属する集団が主体となって、他者と連携しながら健康・栄養の情報や技術を獲得し、栄養状態の向上のために目標を達成することを指します。

b…イノベーション普及理論とは、イノベーション(=新しい技術やアイデア・商品など「新しいもの」の総称)がある社会集団から他の社会集団へ普及し、社会全体を変えていく過程を理解したり、社会全体にイノベーションを普及させるための戦略を示した理論モデルです。「栄養教育の新しい方法や教材」もイノベーションであることから、bは正解です。

c…ソーシャルマーケティングとは、商業マーケティングの方法論を、行政・医療・教育関連の非営利組織の活動に適用することを指します。ソーシャルマーケティングでは、対象集団に対してマーケティングミックス(4P)を組み合わせた提案を行います。「プロダクト(製品)」とは、この4Pを構成する要素の1つであり、市場に提供する価値のことをいい、cの文章は正しいです。

<4P>
・Product(製品):市場に提供する価値
・Price(価格):顧客が「価値」に見出した金額と関係する
・Place(流通チャネル):Productを届ける経路・場所
・Promotion(販売促進):製品の情報を顧客に伝え、「価値」を認識させる

d…プリシード・プロシードモデルは、8つの段階に階層化されており、最終目標を「QOLの改善・向上」としています。

0
a.エンパワーメントとは、問題を自ら見出し、分析し行動する能力のことなので専門家集団が中心となって行うことではないので誤。

b.イノベーションとは、新しい技術、商品、アイデア、行動、プログラムなどを意味している。
イノベーション普及理論とは1つの新しいイノベーションが、社会にどう普及して、社会全体を変えていくかの過程を理解したり、あるイノベーションを社会に普及するための戦略を考えるうえで役立つモデルのこと。よって栄養教育の新しい方法や教材を社会に広めるために用いられているので正。

c.ソーシャルマーケティングとは商業マーケティングの方法論を行政、医療、教育関連の非営利組織の活動あるいは、企業の社会的責任の達成に関する活動に適用することをいう。
◆マーケティングミックス(4P)
・プロダクト…採用してほしい行動や提案のこと。
・プライス…その行動を採択するために支払う対価(金、時間、努力、古い習慣を捨てることなど)
・プレイス…いつどこでプログラムにアクセスしてもらうか、どこでその行動を行ってもらうか。
・プロモーション…その行動を採用してもらうための様々な工夫など。
よって推奨する食習慣=採用してほしい行動や提案のことなので正。

d.プリシード・プロシードモデルは、ヘルスプロモーションの最終目標を生活の質(QOL)の向上においているので健康の改善ではない。よって誤。

以上のことより、1.bとcが正。

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