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管理栄養士の過去問 第29回 臨床栄養学 問142

問題

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53歳、男性。胃全摘術を7年前に受けている。4週間前から、動悸、息切れ、舌の痛みを感じ、また、1週間前からは、四肢のしびれ、歩行障害が出現した。眼瞼結膜蒼白の所見あり。血清鉄値、フェリチン値は正常であった。この患者の臨床検査に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
   1 .
血清ビタミンB12値の低下
   2 .
平均赤血球容積 ( MCV ) 値の上昇
   3 .
白血球数の上昇
   4 .
血小板数の低下
   5 .
血清間接ビリルビン値の上昇
( 第29回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問142 )
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この過去問の解説 (3件)

7
1.7年前に胃全摘術を受けていること、四肢のしびれがみられることから、ビタミンB12の欠乏による悪性貧血と判断できます。

2.悪性貧血では、DNAの合成障害により正常な血球が作れなくなったり、血球が早期に壊れたりします。正常な血球を作れなくなることから、赤血球の容積が増大します。

3.血球が早期に壊れることを無効造血といいますが、これは赤血球だけではなく、白血球や血小板にも起こります。
つまり、赤血球、白血球、血小板すべてが減少します。
よって、3番が誤った答えとなります。

4.3番の解説から分かるように、血小板数は低下するので正しい答えとなります。

5.無効造血により、赤血球の破壊が進み、間接ビリルビン値は上昇します。

付箋メモを残すことが出来ます。
5
正解は 3 です。

問題文は「誤っているもの」を選ぶよう指示しているため、注意してください。
また、患者は、胃全摘術を受けていることから、胃切除後症候群を考慮に入れます。

【胃切除後症候群】
胃の切除後に起こる機能障害や栄養障害を言います。
早期には、早期・後期ダンピング症候群、下痢、乳糖不耐症などがみられます。
後期には、鉄欠乏貧血、巨赤芽球性貧血、骨代謝障害、脂溶性ビタミン不足などが認められます。

1:胃壁細胞より作られる内因子の欠乏によって、ビタミンB12の吸収が低下するため、血清ビタミンB12値の低下がみられます。

2:1の解説にあるように、ビタミンB12の吸収が低下するため、正常な赤血球が作られず、平均赤血球容積( MCV )値の上昇がみられます。

3:正答。巨赤芽球性貧血では、赤血球、血小板、白血球数の低下がみられ、汎血球減少症のような状態になります。

4:3の解説を参照。

5:未熟な赤血球の破壊が頻繁に起こるため、血清間接ビリルビン値が上昇します。

4
正解は 3 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

胃全摘術を受けていることから巨赤芽球性貧血を疑います。さらに、動悸・息切れなどの貧血症状が見られますが、鉄・フェリチン値は正常であることから鉄欠乏性ではないことがわかります。
よって巨赤芽球性貧血の臨床検査として選択肢を読み解きます。

1.ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血と思われるため、正しい記述です。

2.巨赤芽球性貧血では平均赤血球容積値の上昇が見られます。正しい記述です。

3.巨赤芽球性貧血では白血球数は減少するため、誤った記述です。

4. 巨赤芽球性貧血では血小板数は減少するため、正しい記述です。

5.巨赤芽球性貧血では血清間接ビリルビン値は上昇します。正しい記述です。

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