正解は(4)
(1)誤り。
感受性ではなく、抵抗性の方が高い状態にあります。
インスリンの効きが悪くなり、血液中の糖が上手に利用されていない状態になります。
(2)誤り。
肥満者はレプチンの分泌が【過剰】に出ている。
レプチンは肥満細胞から分泌されているアディポサイトカインの一種です。
食欲抑制作用や脂肪分解作用があります。
これらの効果から、肥満者はレプチンが少ないと考えてしまいがちですがその反対で、肥満の人は正常に比べて血中のレプチン濃度が高いのに、レプチンの作用が認められていません。
よってレプチン抵抗性(レプチンの効きが悪い状態)が発生しているとされています。
(3)誤り。
肥満者の大半は【原発性肥満】です。
■原発性肥満
肥満や疾患などなく、生活習慣、環境などが原因んで生じます。
■二次性肥満
何らかの疾患が原因で生じる肥満です。
(4)正解。
クッシング症候群は中心性肥満を引き起こします。
クッシング症候群は女性に多く、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の産生などの原因による【コルチゾール過剰症】です。
中心性肥満の他に、満月様顔貌や水牛様肩、浮腫、高血圧、またアンドロゲン過剰症状の多毛やにきびなどの特徴があります。
(5)誤り。
メタボリックシンドロームの診断基準
●内臓脂肪蓄積
ウエスト周径男性:85㎝以上、女性:90㎝以上
●上記に加えて以下2項目以上リスク該当
①血中脂質
中性脂肪値(TG値):150㎎/dl以上
かつ、または、
HDL-コレステロール値:40㎎/dl未満
②血圧
収縮期血圧値:130㎜Hg以上
かつ、または、
拡張期血圧値:85㎜Hg以上
③血糖
空腹時血糖値:110㎎/dl以上
☆BMIはあくまでエネルギー収支の結果を表しているもので、メタボリックシンドロームの診断基準には用いられません。
あくまで参考として使用されるべきのもの。と認識しておくと良いでしょう。