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管理栄養士の過去問 第33回 応用力問題 問187

問題

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次の文を読み、問いに答えよ。

K総合病院に勤務する管理栄養士である。緩和ケアチームによるラウンドを行っている。
患者は、73歳、男性。昨年、膀胱がんに対して手術を行った。先月来院時に肺への転移が確認され、積極的治療を希望したため、再入院し、1か月の抗がん剤治療を開始した。
再入院時の身長165cm、体重60kg、血圧136/80mmHg、空腹時血液検査値は、赤血球410万/nL、アルブミン3.7g/dL、尿素窒素14mg/dL、クレアチニン1.1mg/dL。

治療開始1週間後に、さらに嘔気が強くなり、食事摂取量が必要栄養量の1/3以下となり、体重も1週間で3%以上減少した。この時点での栄養管理の方針である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
嗜好を重視して食事摂取量の増加を図る。
   2 .
経鼻胃管チューブによる経腸栄養法を開始する。
   3 .
胃瘻による経腸栄養法を開始する。
   4 .
中心静脈栄養法を開始する。
( 第33回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問187 )
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この過去問の解説 (4件)

10
正解は2です。

1 . 嘔気が強いことが原因で食事をとれないので、嗜好を重視しても改善は望めません。

2 . 〇 経鼻胃管チューブによる経腸栄養法を開始します。

経鼻胃管チューブを鼻から胃まで挿入し、経腸栄養剤を直接胃に注入する栄養方法です。経静脈栄養と比べて生理的な栄養法であり、大きな合併症もなく管理もしやすい方法です。

3 . 咽頭や食道に病変がなく、嚥下障害もみられないので今の段階では適切ではありません。

4 . 静脈栄養法は生体に対して本来の生理的な栄養経路ではなく、危険な合併症が発症する可能性もあります。そのため静脈栄養法はすでに栄養障害があるか、これから栄養障害の起こる危険性のある患者で経腸栄養が不可能な場合に用いられます。

付箋メモを残すことが出来ます。
3
正解は2です。

1.嘔気が強いことが食事摂取量低下の原因のため、嗜好を重視しても食事摂取量が増加する可能性は低いと考えられます。

2.経口のみでの栄養摂取が不十分かつ消化管を安全に使用できる状態のため、経鼻胃管チューブによる経腸栄養が最も適しています。

3.今回は短期間の栄養補給を目的をしているため、胃瘻は適しません。

4.消化管機能が維持されている場合には、経腸栄養法を積極的に選択すべきです。

2
1.× 苦手で食べないのではなく、嘔気の強さが原因なので嗜好はあまり改善は望めません。

2.〇 

3.× 食道や嚥下障害が見られているわけではないので現段階では適切ではないです。

4.× 腸は正常のようなので適切ではないです。

2
最も適切なのは【2】です。

1.✖ 食べられない原因が「嘔気」のため、「嗜好を重視」しても、摂取量が増える可能性は低いでしょう。

2.〇 嘔気・体重減少・食事摂取不良が続いている状況では、経鼻胃管チューブによる経腸栄養法を検討する必要があります。

3.✖ 長期間の経腸栄養が必要な場合に胃瘻を選択する必要があります。

4.✖ 栄養投与ルート選択の基本は「腸が使えるなら腸を」です。

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