国内旅行業務取扱管理者の過去問 平成28年度（2016年） 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 問38

正解は４（a、b、cとも正しい）です。

設問文aでは「契約責任者」がキーワードです。
これは団体やグループが代表者を定めて受注型企画旅行を申し込む際の代表者を表しており、つまり、aは「団体・グループ契約」の特則事項です。
一般の場合で言えば申込金の支払いが必要です。（通信契約は除く）

bも正しいです。
所定事項の記入、所定手数料の支払いにより、承諾を得て旅行者交替は可能です。

cも条文に定めがある正しい内容です。
企画書面段階で既に明示があっても、契約書面には他の旅行代金、旅行条件等とともに記されます。

a　受注型企画旅行契約と手配旅行契約において、申込金を省略できます。

b　旅行者の交代は旅行業者の承諾を得られれば可能ですが、承諾しなくてもよいとされています。

c　企画書面に企画料金を明示して契約した場合、
取消料を請求できる期間より前でも企画料金に相当する金額の取消料が請求できます。
企画料金を明示しなかった場合には
取消料が請求できる期間より前の取消料は請求できません。

【a】
受注型企画旅行契約の部第23条に該当します。

【ｂ】
受注型企画旅行契約の部第15条に該当します。

【ｃ】
受注型企画旅行契約の部第９条の２に該当します。