マンション管理士の過去問 平成30年度（2018年） 問49

正答は　4　です。

1．管理規約または使用細則等に違反する行為があった場合、管理組合の管理者等は、その是正のため、必要な勧告、指示等を行うとともに、法令等に則り、その是正または排除を求める措置をとることが重要であるとされています。

2．管理組合の管理者等は、マンション管理の目的が達成できるように、法令等を遵守し、マンションの区分所有者のため、誠実にその職務を執行する必要があるとされています。

3．管理規約は、マンション管理の最高自治規範であることから、その作成にあたっては、管理組合は、建物の区分所有等に関する法律に則り、「マンション標準管理規約」を参考として、当該マンションの実態及びマンションの区分所有者等の意向を踏まえ、適切なものを作成し、必要に応じ、その改正を行うことが重要であるとされています。

4．「集会」は、管理組合の最高意思決定機関であり、管理組合の管理者等は、その意思決定にあたっては、事前に必要な資料を整備し、集会において適切な判断が行われるよう配慮する必要があるとされています。
よって、この設問は不適切です。

正答は　4　です。

1.　管理規約又は使用細則等に違反する行為があった場合、管理組合の管理者等は、その是正のため、必要な勧告、指示等を行うとともに、法令等に則り、その是正又は排除を求める措置をとることが重要です。（マンション管理適正化指針二の２）

2. 管理組合の管理者等は、マンション管理の目的が達成できるように、法令等を遵守し、マンションの区分所有者等のため、誠実にその職務を執行する必要があります。
（マンション管理適正化指針二の１）

3. 管理規約は、マンション管理の最高自治規範であることから、その作成にあたっては、管理組合は、建物の区分所有等に関する法律に則り、「マンション標準管理規約」を参考として、当該マンションの実態及びマンションの区分所有者等の意向を踏まえ、適切なものを作成し、必要に応じ、その改正を行うことが重要です。
（マンション管理適正化指針二の２）

4. 管理組合の管理者等は、管理組合の最高意思決定機関ではありません。
集会は、管理組合の最高意思決定機関である。したがって、管理組合の管理者等は、その意思決定にあたっては、事前に必要な資料を整備し、集会において適切な判断が行われるよう配慮する必要があります。
（マンション管理適正化指針二の1）
したがって、この設問は不適切です。

この問題は、「マンションの管理の適正化に関する指針」（最終改正平成28年３月14日国土交通省告示第490号）に基づく内容を試すものです。

具体的には、マンションの管理組合が留意すべき基本的事項に関する記述の中から、適切でないものを特定することが求められています。