この問題は、マンションの設計における各部の計画に関連する数値が適切かどうかを問うものです。
具体的には、車いす使用者の駐車スペースの幅、共用部分の傾斜路の勾配、共用廊下の幅、避難階段の通路の幅員に関する数値が、実際の建築基準や設計基準に適合しているかを判断することが求められます。
選択肢1. 車いす使用者の利用する平面駐車場において、1 台当たりの駐車スペースの幅を、3.5 m とした。
適切
解説:バリアフリー法施行令によると、車いす使用者用の駐車スペースは幅が350cm以上必要です。
3.5mはこの要件を満たしているため、この選択肢は適切です。
選択肢2. 高低差が 50 mm ある共用部分の傾斜路の勾配を、1 / 8 とした。
適切
解説:建築基準法施行令第26条によれば、階段に代わる傾斜路の勾配は1/8を超えてはならないとされています。
50mmの高低差に対して1/8の勾配はこの規定に適合しています。
選択肢3. 住戸の床面積の合計が 200 m2 の階において、両側に居室がある共用廊下の幅を、1.6 m とした。
適切
解説:建築基準法施行令第109条によると、床面積の合計が100㎡を超える階の共用廊下は、幅が1.6m以上でなければならないとされています。
200㎡の階の共用廊下の幅を1.6mとしたこの選択肢は、法規を満たしているため適切です。
選択肢4. 屋外に設ける避難階段の出口から道又は公園、広場その他の空地に通ずる通路の幅員を、1.4 m とした。
不適切
解説:建築基準法施行令第128条によると、屋外に設ける避難階段の出口から道または公園、広場その他の空地に通ずる通路の幅員は1.5m以上でなければならないとされています。
まとめ
この問題を解く際には、建築基準法や関連する技術基準、実際の建築・設計の実務知識を基にして各選択肢の数値が適切であるかを判断する必要があります。
特に、車いす使用者の利便性や避難時の安全性を考慮した数値が設定されているかを重視し、それを基にして選択肢の内容が適切であるかどうかを判断する能力が求められます。
適切でないと判断される数値は、実際の建築基準や設計基準から逸脱しているか、または実務上の慣例に合致していないものです。