正解は1です。
選択肢はどれもせん妄の主なリスク因子ですが、誘発因子(促進因子):せん妄を引き起こす環境・心理的要因として特に適切なのは、身体拘束や治療に伴う安静指示など不動に伴う苦痛です。
2.心血管障害、3.低栄養状態、4.電解質バランス異常はいずれもせん妄の原因となる疾患を引き起こすものや疾患そのものです。
特に2.心血管障害のある高齢者は、高齢であること自体がせん妄のリスク因子である上に、せん妄発症の原因となりうる代謝障害や循環障害、呼吸障害があります。さらに治療薬剤の影響を受けやすいなど、せん妄を発症しやすい疾患といえます。
予防としては、リスク因子となる疾患の治療はもちろんのこと、水、電解質、ビタミン、栄養のバランスを整えるなどの基本的ニーズの充足や安全・安定性があり、落ち着ける環境を整えます。こうすることで、予防発症や症状の持続を最小限に抑えることを目指します。