1 . 麻薬
×不正解
医療用麻薬の主な副作用は悪心・嘔吐、便秘です。その副作用には制吐薬や緩下剤を使用します。
また、麻薬性鎮痛薬はオピオイドとも呼ばれます。重篤な副作用に呼吸抑制があるので、呼吸数をモニターする必要があります。
2 . 利尿薬
×不正解
利尿薬の主な副作用は脱水、低血圧、電解質異常(低カリウム、低ナトリウム)があげられます。まれに聴覚障害を起こす事もあるので、特にループ利尿薬(ラシックスなど)に分類される強い利尿薬を使用する時には注意が必要です。
3 . 抗癌薬
○正解
骨髄抑制とは、①白血球・好中球減少による感染(発熱)、②血小板減少による出血傾向、③赤血球減少による貧血症状が出現した状態を指します。
抗癌剤と呼ばれる化学療法は、細胞分裂の早い細胞に作用するため、癌細胞だけでなく血液細胞を活発に作る骨髄にも作用します。そのため、赤血球、白血球、血小板などの生産機能が阻害されることで骨髄抑制が起こります。
4 . 強心薬
×不正解
強心薬は作用機序によりいくつかの薬に分類する事ができますが、ジギタリス製剤がよく使用される強心剤です。
ジギタリス製剤は心臓からの拍出量を増やし、心拍数を減少させます。そのため、徐脈の患者さんには使用できません。毎回投薬前に脈拍をモニターする必要があります。
また、ジギタリス製剤は有効濃度と副作用発現濃度の幅が小さい薬(薬物血中濃度の治療域が狭い)であることも知っておく必要があります。そのため、定期的な血液検査をしなければいけません。ジギタリス中毒の症状は不整脈、食欲不振、嘔吐、頭痛で、これらの症状が出たときには医師に報告する必要があります。