(正解) 1
(解説)
通常、健康な状態であれば、歯と歯肉は溝程度の深さでしっかり密着しています。しかし、汚れや細菌が溝に溜まり、歯周病菌が内部で炎症を起こすことにより、この密着が次第に剥がれ、炎症で溝の周囲の歯肉も腫れて膨らみ、ポケットのような袋状の空間になってしまいます。これを歯周ポケットと呼んでいます。歯周ポケットは、歯と歯肉の境目であればどこにでもできる可能性があるのです。
歯のブラッシング方法については、主に4種類あります。この中で、歯石になりやすい歯周ポケットの部分を効果的に磨く方法は「バス法」と言われる方法になります。この方法では、歯ブラシを歯面に対して45度の角度で当てて、細かく振動させるように磨きます。よって、正解は「1」となります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
2.スクラブ法:スクラッピング法とも言われており、歯磨きになれていない人でも、ブラッシング効果が高く、汚れを除去しやすい方法です。歯の外側に歯ブラシの毛先を直角に当てて前後に細かく小刻みに動かしながら磨いていきます。よって、正解には該当しません。
3.ローリング法:歯ブラシの脇を歯面と並行になるようにあて、そのまま歯の先端に向かって歯ブラシを回転させ、歯石を除去していく方法になります。これは、歯肉のマッサージ効果も高く、歯肉の弱い人に適した方法になります。よって、正解には該当しません。
4.フォーンズ法:歯面に対して、歯ブラシの毛先を垂直に当てて、円を描くようにクルクルと移動しながら磨く方法です。細かな動作が困難な人に向いていますが、歯周ポケットの部分までは毛先が行き届かないため、バス法を併用しながら行う必要があります。よって、正解には該当しません。