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看護師の過去問 第108回 午前 問50

問題

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開頭術を受けた患者の看護で適切なのはどれか。
   1 .
頭部を水平に保つ。
   2 .
緩下薬は禁忌である。
   3 .
髄膜炎症状の観察を行う。
   4 .
手術後1週間は絶飲食とする。
( 看護師国家試験 第108回 午前 問50 )
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この過去問の解説 (3件)

2
1 . 頭部を水平に保つ。
×不正解
頭蓋内圧はベッドアップでも容易に変動します。脳の静脈には弁がないので血液が滞ると頭蓋内圧が上昇します。そのため血液が心臓に戻る静脈還流を促す必要があります。その方法がベッドアップです。ベッドの頭部を15~30°にし、その角度を維持するようにします。
よって、不正解です。

2 . 緩下薬は禁忌である。
×不正解
排便困難により怒責すると血圧が上がり、脳の血管などにも負担がかかります。よって、緩下薬を利用して怒責しないようにすることが大切です。
よって、不正解です。

3 . 髄膜炎症状の観察を行う。
○正解
開頭術後にドレーンが挿入されています。そのドレーンや創部からの感染が多いので、ドレーンからの排液の混濁の有無、熱発の有無、髄膜刺激症状である項部硬直がないかなどの観察が必要です。
よって、正解です。

4 . 手術後1週間は絶飲食とする。
×不正解
開頭術を受けた当日は禁飲食ですが、特に問題がなければ翌日から食事を摂取することができます。
よって、不正解です。

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0
1.ベッド頭側角度を15~30度にします。
ベッドのギャッジアップやダウンによって頭蓋内圧が変動します。手術の侵襲により頭蓋内圧の亢進が増強されることがあるため、角度をつけ、静脈還流を促します。

2.排便時の努責をかけることで血圧上昇につながるため、緩下剤の内服は可能です。

3.正解です。
髄液腔内に入ったドレーンからの感染が多いです。

4.状態が安定していれば、術後翌日より水分から摂取可能です。

0
(正解) 3
(解説)
開頭術とは、脳血管障害や脳腫瘍、頭部外傷などの疾患を対象に、頭皮、頭蓋骨、硬膜を切除し、病巣に直接アプローチする方法になります。開頭術の術後合併症のひとつに髄膜炎です。主に術中操作や術後の髄液漏などにより、病原体が侵入し、髄膜炎を発症するリスクがあります。そのため、開頭術後は、発熱や頭痛、吐き気・嘔吐、意識消失やけいれんなどの神経症状などの髄膜炎の症状の有無の観察をしっかり行っていく必要があります。よって、正解は「3」になります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1について:開頭術では、脳を刺激することによって、脳浮腫が起こりやすくなります。脳浮腫は頭蓋内圧亢進を引き起こし、脳ヘルニアが生じると命にかかわります。頭蓋内圧は容易に変動しやすいため、頭蓋内圧が亢進しないよう、ベッドは水平ではなく20~30度ギャッチアップした状態が適切となります。よって、正解には該当しません。

2について:排便時に怒責をかけることで、血圧が上昇し、頭蓋内圧亢進のリスクが高まります。よって、緩下剤を使用するなど、怒責をかけずにスムーズに排便ができる環境を整えることが大切です。したがって、正解には該当しません。補足として、浣腸は怒責をかけることにつながるため、禁忌となっています。

4について:術当日は絶飲食になりますが、意識障害などの問題がなければ、術後1日目から飲食は可能になります。よって、正解には該当しません。

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