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看護師の過去問 第109回 午前 問13

問題

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貧血( anemia )を診断する際の指標となる血液検査項目はどれか。
   1 .
アルブミン〈 Alb 〉
   2 .
ヘモグロビン〈 Hb 〉
   3 .
フィブリノゲン
   4 .
プロトロンビン時間〈 PT 〉
( 看護師国家試験 第109回 午前 問13 )
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この過去問の解説 (3件)

3
正答:2、ヘモグロビン
解説:貧血には、鉄欠乏性貧血(骨髄でのHb合成が障害)、悪性貧血(胃壁細胞障害によるVit.B12吸収障害)、再生不良性貧血(骨髄における幹細胞レベルの障害、難治性の造血障害)、溶血性貧血、遺伝性球状赤血球症、自己免疫性溶血性貧血があり、貧血の70%が鉄欠乏性貧血です。

1、アルブミン(基準値:4.0~5.0g/dl)
主に肝臓で作られており、肝機能の指標となります。血漿蛋白の約2/3を占め、膠質浸透圧維持や各種の物質(脂肪酸やホルモン、薬物など)と結合して、その運搬を行います。

2、ヘモグロビン(基準値:男;13.1~17.0g/dl、女;11.5~14.5g/dl)
赤血球の中に多く含まれており、肺で酸素と結合し全身の組織に酸素を送り届けます。

3、フィブリノーゲン(基準値:170~370mg/dl)
血漿蛋白質で、トロンビンの作用により、フィブリン(繊維素)に変化し、血液凝固・二次止血を行います。出血傾向あるいは血栓傾向のスクリーニング検査で、肝障害やDICで低値に、悪性腫瘍や心筋梗塞、脳血栓で高値になります。

4、プロトロンビン時間(基準値:9.8~11.8秒)
肝臓で作られるため、肝機能の指標のひとつで、血液凝固に関する検査方法です。

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1
貧血( anemia )とは、血液の細胞のひとつである赤血球やヘモグロビンが低下する病気のことです。

1 . アルブミン〈 Alb 〉は血液中の水分を一定に保つ働きをもち、そのほとんどが肝臓で産生されるので、肝臓の指標となります。よって、不正解です。
2 . ヘモグロビン〈 Hb 〉は赤血球の大部分を占めている成分で、「ヘム」鉄分が酸素と結びつき、末梢組織に酸素を運搬し、炭酸ガスを運び出します。ヘモグロビンは貧血の指標となることから、正解です。
3 . フィブリノゲンは血液凝固因子のひとつで血液凝固のメカニズムの最終段階でフィブリンという水に溶けない網状の線維素となり、血液を固める働きをします。血液凝固因子はほとんどが肝臓で作られるため、肝臓の指標や、出血傾向の指標となります。よって、不正解です。
4 . プロトロンビン時間〈 PT 〉は血液凝固因子のひとつであり血液を固める作用のあるたんぱく質に関連した検査値です。血液凝固因子はほとんどが肝臓で作られるため、肝臓の指標や、出血傾向の指標となります。よって、不正解です。

1
正解:2
(解説)
ヘモグロビンは、主に鉄を含む「ヘム」と蛋白質でできている「グロビン」からできています。「ヘム」は、赤色素を持っており、酸素と結びつく力が強く、全身に酸素を運搬する役割を担っています。貧血は、何らかの原因によって、赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減ることです。女性は11g/dl以下、男性は13g/dl以下だと、貧血と判断されます。よって、正解は「2」になります。
(補足)
他の選択肢については以下の通りです。
1.アルブミン(Alb):血液検査では、肝機能の指標として用いられます。肝臓で合成されており、血漿蛋白質の60~70%を占めており、血漿中で最も濃度が高い蛋白質です。アルブミンの基準値は、約3.8~5.2g/dlであり、アルブミン血中濃度が低下した場合には、低栄養や肝障害、ネフローゼ症候群などが考慮されます。
3.フィブリノゲン:血液凝固因子のひとつであり、血液の凝固異常の有無を調べる指標になります。基準値は、200~400㎎/dlです。フィブリノゲンが低下すると、血液が凝固しにくくなることから、出血傾向が出現してきます。また、フィブリノゲンは肝臓で合成されているため、肝硬変や肝臓がんで肝臓の合成能力が低下すると、低値になることもあります。一方、フィブリノゲンは、体内の炎症や組織の変性などの何らかの原因で増加することがわかっており、高値になった場合は、体内で血栓ができやすくなります。そのため、血栓症や感染症、急性心筋梗塞などの疑いがある際にも検査を行います。
4.プロトロンビン時間(PT):プロトロンビンは、肝臓で合成される血液凝固因子のひとつであり、トロンボプラスチンという物質を加えると固まる性質があります。プロトロンビン時間は、血漿にトロンボプラスチン加えて固まるまでの時間を測定したものになります。基準値は10~12秒で、血液が凝固しにくくなったり、肝臓の蛋白質合成能力が低下したりすると、この時間が長くなります。したがって、術前の検査や肝臓の肝機能検査の指標として測定されることが多いです。また、抗凝固薬療法中の血液が固まらない程度を決める指標としても用いられます。

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