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看護師の過去問 第109回 午前 問27

問題

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小細胞癌( small cell carcinoma )で正しいのはどれか。
   1 .
患者数は非小細胞癌( non-small cell carcinoma )より多い。
   2 .
肺末梢側に発生しやすい。
   3 .
悪性度の低い癌である。
   4 .
治療は化学療法を行う。
( 看護師国家試験 第109回 午前 問27 )
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この過去問の解説 (3件)

3
正答:4

解説:小細胞がんとは、肺門型(中心型)肺がんの一種で肺がんの約15%にあたります。遠隔転移しやすく、予後不良のことが多いのが特徴です。

1、非小細胞がんとは腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんで、肺がんの約80%を占めます。

2、発生場所は肺門部で、肺末梢側に発生するのは、腺がんと大細胞がんです。

3、化学療法、薬物療法に対する効果は高いのですが、5年生存率は1~2%と肺がんの中では最も低いものになります。

4、治療の第一選択は化学療法、もしくは放射線療法になります。

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1
小細胞癌とは肺の組織内に悪性細胞が認められる病気です。
肺癌は組織型により、非小細胞癌と小細胞癌に2つに分けられます。発生頻度が高いのは非小細胞癌で、腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌に分類されます。最も多いのが腺癌です。小細胞癌は非小細胞癌と比べて増殖速度が速く、転移や再発をしやすい腫瘍です。

1 .患者数は非小細胞癌より少ないので、×。
2 .肺門・肺野に発生しやすいので、×。
3 .悪性度の高い癌であるので、×。
4 .治療は病状により、化学療法や放射線療法、抗がん剤投与などを行います。よって、〇。

1
正解:4
(解説)
肺癌は組織型によって、小細胞肺がんと非小細胞肺がんの大きく2つに分類されます。小細胞肺がんは、肺がん全体の10~15%程度をしめ、他の組織型の肺がんに比べて細胞が小さいものの、成長が早く、転移しやすいという特徴があります。発生しやすい場所は、肺の入り口近くの肺門部になります。肺癌の治療方針は、小細胞肺がんと非小細胞肺がんで異なることが多く、組織型を検査で確認し、治療を開始していきます。非小細胞肺がんは、手術による治療が中心になりますが、再発予防のために術後に抗がん剤による治療を行うこともあります。また、手術が難しい場合は放射線治療を行い、さらに進行すると抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤などの薬物療法が中心になってきます。一方、小細胞肺がんは、手術が可能な早期に発見されることが少なく、抗がん剤による治療が中心になります。場合によっては、放射線治療を併用することもあります。よって正解は「4」になります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1について:小細胞肺がんは、肺がん全体の10~15%程度であるため、非小細胞肺がんよりも少なくなります。よって、正解には該当しません。
2について:小細胞肺がんは、肺の入り口近くの肺門部が好発部位になります。末梢側を好発部位とするのは、非小細胞肺がんの中でも腺がんが多くなります。よって、正解には該当しません。
3について:小細胞肺がんは、非小細胞肺がんと比べて増殖速度が速く、転移や再発をしやすい腫瘍になり、悪性度は高くなります。よって、正解には該当しません。

非小細胞肺がんの他の3つの肺癌の種類については、以下の通りです。
・腺がん:肺の奥のほう(肺野部)の細かく枝分かれした先にできることが多く、女性やタバコを吸わない人に多いです。肺がん全体の半数程度を占めます。
・扁平上皮がん:タバコとの関係がきわめて濃厚であり、大部分は肺の入り口に近い肺門部にできます。肺がん全体の25〜30%を占めます。
・大細胞がん:主に肺の奥のほう(肺野部)の細かく枝分かれした先にできます。肺がん全体の数%を占めます。

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