正解:3
(解説)
看護理論家のペプロウは、「看護とは、人間関係のプロセスであり、しばしば治療的なプロセスである」また、「看護師は患者の自然治癒力を促し、精神的、身体的、社会的な人間として成長へ援助を行わなければならない」と述べています。専門職看護の特性として、ペプロウは5つの特性を述べており、そのうちのひとつが「焦点は患者にある」というものです。すなわち、焦点を患者において、患者への関心を抱き、ニードを知ることができたら援助する、ということになります。よって、正解は「3」になります。
(補足)
他の選択肢については以下の通りです。
1について:ペプロウの看護理論の特徴として、患者と看護師間のプロセスを4段階に分けており、そのプロセスを患者と看護師が出会い、対人関係を構築し、信頼関係を築いていくうえでお互いが共に問題解決に向かっていくプロセスであると説明しています。よって、自然発生的なものではないため、正解には該当しません。
2について:ペプロウの看護理論では、患者と看護師が対人関係を構築し、信頼関係を築いていくうえでお互いが共に問題解決に向かっていくとしており、援助方法が看護師に一任されるわけではありません。よって、正解には該当しません。
4について:看護師が患者と接し、情報を得るために日常会話は必要なものではありますが、そこから疾患や療養を中心に展開し、関連付けていく必要があります。よって、正解には該当しません。