問題
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次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Mさん(47歳、男性)は、統合失調症で精神科病院に約7年入院していた。 Mさんの家族は76歳になる母親だけである。アパートの収入もありなんとか暮らしてきた。
Mさんは、軽度の精神症状が残存していたものの、5年前から任意入院となり、社会生活技能訓練(SST)などにも参加していた。精神科病院の精神保健福祉士がMさんの母に退院後の同居について何度か打診したが、入院前に暴力を振るわれたことなどを理由に同意が得られずにいた。このようなとき、 Mさんは精神科病院の精神保健福祉士から精神障害者の地域移行支援事業があることを聞き、利用を希望した。そこで、V相談支援事業所からN精神保健福祉士が、地域移行推進員として精神科病院に訪問に行くことになった。 N精神保健福祉士は自己紹介と自分の役割を説明した後、 Mさんの緊張をほぐすように配慮しつつ、まず必ず聞いておくべきことを中心にMさんから話を聞いた。
この訪問の後、 N精神保健福祉士は2週間に一度Mさんを訪問することとなった。
3回目の訪問の際、 N精神保健福祉士はMさんから「母に会って自宅への退院を許してくれるよう頼んでほしい」と言われた。この時点でN精神保健福祉士はMさんの母親とは面識がなかった。 N精神保健福祉士は、 Mさんから必要と思われる情報を得た後、 Mさんの依頼に対する自分の考えを述べた。
次の記述のうち、 N精神保健福祉士がMさんに話したこととして、適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Mさん(47歳、男性)は、統合失調症で精神科病院に約7年入院していた。 Mさんの家族は76歳になる母親だけである。アパートの収入もありなんとか暮らしてきた。
Mさんは、軽度の精神症状が残存していたものの、5年前から任意入院となり、社会生活技能訓練(SST)などにも参加していた。精神科病院の精神保健福祉士がMさんの母に退院後の同居について何度か打診したが、入院前に暴力を振るわれたことなどを理由に同意が得られずにいた。このようなとき、 Mさんは精神科病院の精神保健福祉士から精神障害者の地域移行支援事業があることを聞き、利用を希望した。そこで、V相談支援事業所からN精神保健福祉士が、地域移行推進員として精神科病院に訪問に行くことになった。 N精神保健福祉士は自己紹介と自分の役割を説明した後、 Mさんの緊張をほぐすように配慮しつつ、まず必ず聞いておくべきことを中心にMさんから話を聞いた。
この訪問の後、 N精神保健福祉士は2週間に一度Mさんを訪問することとなった。
3回目の訪問の際、 N精神保健福祉士はMさんから「母に会って自宅への退院を許してくれるよう頼んでほしい」と言われた。この時点でN精神保健福祉士はMさんの母親とは面識がなかった。 N精神保健福祉士は、 Mさんから必要と思われる情報を得た後、 Mさんの依頼に対する自分の考えを述べた。
次の記述のうち、 N精神保健福祉士がMさんに話したこととして、適切なものを1つ選びなさい。
1 .
Mさんの依頼は、地域移行の支援者としての私の役割の範囲を超えるものであるので、もう一度病院の精神保健福祉士にお願いしてみてほしい。
2 .
私は、これまでのいきさつや母親の年齢から考えて、 Mさんが母親と同居するのは無理であると思うので、別の退院先を考えよう。
3 .
私はMさんの母親とは面識がないので、院内の社会生活技能訓練の場を利用して、Mさんが自分の気持ちを自分で伝える力をつける方が話が早く進むと思う。
4 .
私が直接依頼するより、 Mさんと母親が直接話し合った方がいいので、 Mさん自身が母親に退院後の同居の希望を伝えやすい環境を作る支援を行いたい。
5 .
私は自分で判断する立場にないので、本日Mさんが話した希望を、所属するV相談支援事業所の上司に報告して、次回会うときに回答する。
( 第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問53 )