問題
このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事 例〕
Kさん(25歳、女性)は、高校卒業と同時に就職したが、仕事が合わないという理由ですぐに退職した。その後、Kさんは専門学校に通い、情報処理の資格を取得して再就職を目指した。しかし、パソコン技術の高さを買われて採用はされたものの、要領の悪さや配慮のなさを度々指摘され、職場の人間関係もうまくいかなくなり離職した。Kさんは次第に被害的になり、抑うつ感と不眠に悩む日々が続いたため精神科クリニックを受診したところ、広汎性発達障害でうつ状態と診断された。診断内容を聞いて不安になったKさんは、「これから自分はどうしたらいいのか」「もう働けないのか」と医師に訴えたため、近隣のV就労移行支援事業所(以下「V事業所」という。)を紹介され、L精神保健福祉士が担当することになった。L精神保健福祉士との初回面接の際、Kさんは、「自分は頑張って働いているのにいつも注意ばかりされる」と暗い表情で話した。
KさんはV事業所の利用を開始し、パソコン技術をいかして印刷作業プログラムで編集を担当することになった。Kさんはパソコン操作に集中して取り組む一方、簡単な指示を誤解し、他の利用者がそばで重い荷物を運んでいても手伝うことはなく、挨拶もほとんどしていなかった。L精神保健福祉士はKさんの作業場面の課題を整理し、スタッフミーティングでKさんへの支援内容を決めた。
V事業所を利用して半年が経過し、Kさんは印刷製本を営むW会社で職場実習を行うことになった。W会社の担当者、Kさん、L精神保健福祉士の三者で話し合い、まずはKさんが簡単な梱包作業から始められるようにし、状況を見て調整を図ることにした。実習を開始して数日後、L精神保健福祉士が職場を訪問すると、Kさんは仕事の手順や指示が分からず戸惑っている様子が見受けられた。そして、その日の帰り際にKさんは、「私にわざと難しい仕事をさせている」とL精神保健福祉士に訴えてきた。
そこで、L精神保健福祉士はW会社の担当者に対する働きかけを考えた。
次の記述のうち、この時点でのL精神保健福祉士のW会社の担当者に対する働きかけとして、適切なものを2つ選びなさい。
〔事 例〕
Kさん(25歳、女性)は、高校卒業と同時に就職したが、仕事が合わないという理由ですぐに退職した。その後、Kさんは専門学校に通い、情報処理の資格を取得して再就職を目指した。しかし、パソコン技術の高さを買われて採用はされたものの、要領の悪さや配慮のなさを度々指摘され、職場の人間関係もうまくいかなくなり離職した。Kさんは次第に被害的になり、抑うつ感と不眠に悩む日々が続いたため精神科クリニックを受診したところ、広汎性発達障害でうつ状態と診断された。診断内容を聞いて不安になったKさんは、「これから自分はどうしたらいいのか」「もう働けないのか」と医師に訴えたため、近隣のV就労移行支援事業所(以下「V事業所」という。)を紹介され、L精神保健福祉士が担当することになった。L精神保健福祉士との初回面接の際、Kさんは、「自分は頑張って働いているのにいつも注意ばかりされる」と暗い表情で話した。
KさんはV事業所の利用を開始し、パソコン技術をいかして印刷作業プログラムで編集を担当することになった。Kさんはパソコン操作に集中して取り組む一方、簡単な指示を誤解し、他の利用者がそばで重い荷物を運んでいても手伝うことはなく、挨拶もほとんどしていなかった。L精神保健福祉士はKさんの作業場面の課題を整理し、スタッフミーティングでKさんへの支援内容を決めた。
V事業所を利用して半年が経過し、Kさんは印刷製本を営むW会社で職場実習を行うことになった。W会社の担当者、Kさん、L精神保健福祉士の三者で話し合い、まずはKさんが簡単な梱包作業から始められるようにし、状況を見て調整を図ることにした。実習を開始して数日後、L精神保健福祉士が職場を訪問すると、Kさんは仕事の手順や指示が分からず戸惑っている様子が見受けられた。そして、その日の帰り際にKさんは、「私にわざと難しい仕事をさせている」とL精神保健福祉士に訴えてきた。
そこで、L精神保健福祉士はW会社の担当者に対する働きかけを考えた。
次の記述のうち、この時点でのL精神保健福祉士のW会社の担当者に対する働きかけとして、適切なものを2つ選びなさい。
1 .
なるべく多くの従業員が、適宜Kさんに指示を与えるように助言する。
2 .
仕事の手順表を作成し、Kさんが見える場所に貼ってもらうように依頼する。
3 .
実習を一時中断し、V事業所でKさんの課題を改善後、再開することを提案する。
4 .
職場の厳しさを知る良い機会なので、このまま見守ってほしいと要望する。
5 .
Kさんが得意なパソコンを活用した仕事が設定できないか相談する。
( 第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問54 )