問題
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次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事 例〕
Mさん(67歳、男性)は大学を卒業し会社員として勤めていたが、35歳で統合失調症を発症したため退職し、障害厚生年金を受給した。56歳からU精神科病院に6回目の入院をしていた。両親は既に他界しており、きょうだいがいないMさんには身寄りがない。Mさんは時に幻聴と被害妄想が再燃して頭を抱えて臥床することもあるが、同室の患者と談笑する一面もあった。長期間の入院で生活能力や身体的機能の低下がみられ、身の回りの整理や着替えなどに一部介助が必要な状態である。U精神科病院のA精神保健福祉士は、退院に消極的なMさんを何とか退院に導きたいと、2年前からMさんに外出グループのリーダーをお願いしていた。また、長期入院経験者を病院に招いて、退院後に利用できるサービスや、自分なりの生活が送れる楽しさを語ってもらうなど、退院後のイメージが持てるように、様々な働きかけを続けた。(※1)
その結果、少しずつMさんの気持ちが退院に向くようになってきた。A精神保健福祉士は院内のカンファレンスでMさんの変化を伝え、退院に向けたケア会議を開いた。会議にはMさんも含め、地域包括支援センターの社会福祉士と、指定一般相談支援事業所のB相談支援専門員に参加してもらった。会議の結果、Mさんの退院に向けて取り組むことを全員で共有した。社会福祉士からは、Mさんの退院後の支援については介護保険も利用できるため、要介護認定申請と介護保険サービスに関する説明があった。(※2)
B相談支援専門員がMさんに地域移行・地域定着支援に関して丁寧に説明したところ、Mさんは時々夜になると不安が大きくなることや、年をとってきたため家事や金銭管理に自信がないと語った。その後Mさんは要介護1の認定を受けるとともに、地域移行・地域定着支援を利用して退院した。(※3)
現在Mさんは、地域で展開している「ふれあい・いきいきサロン」に時々顔を出すなど、自分なりの生活を楽しんでいる。
(※1)次のうち、A精神保健福祉士が行ったアプローチとして、適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Mさん(67歳、男性)は大学を卒業し会社員として勤めていたが、35歳で統合失調症を発症したため退職し、障害厚生年金を受給した。56歳からU精神科病院に6回目の入院をしていた。両親は既に他界しており、きょうだいがいないMさんには身寄りがない。Mさんは時に幻聴と被害妄想が再燃して頭を抱えて臥床することもあるが、同室の患者と談笑する一面もあった。長期間の入院で生活能力や身体的機能の低下がみられ、身の回りの整理や着替えなどに一部介助が必要な状態である。U精神科病院のA精神保健福祉士は、退院に消極的なMさんを何とか退院に導きたいと、2年前からMさんに外出グループのリーダーをお願いしていた。また、長期入院経験者を病院に招いて、退院後に利用できるサービスや、自分なりの生活が送れる楽しさを語ってもらうなど、退院後のイメージが持てるように、様々な働きかけを続けた。(※1)
その結果、少しずつMさんの気持ちが退院に向くようになってきた。A精神保健福祉士は院内のカンファレンスでMさんの変化を伝え、退院に向けたケア会議を開いた。会議にはMさんも含め、地域包括支援センターの社会福祉士と、指定一般相談支援事業所のB相談支援専門員に参加してもらった。会議の結果、Mさんの退院に向けて取り組むことを全員で共有した。社会福祉士からは、Mさんの退院後の支援については介護保険も利用できるため、要介護認定申請と介護保険サービスに関する説明があった。(※2)
B相談支援専門員がMさんに地域移行・地域定着支援に関して丁寧に説明したところ、Mさんは時々夜になると不安が大きくなることや、年をとってきたため家事や金銭管理に自信がないと語った。その後Mさんは要介護1の認定を受けるとともに、地域移行・地域定着支援を利用して退院した。(※3)
現在Mさんは、地域で展開している「ふれあい・いきいきサロン」に時々顔を出すなど、自分なりの生活を楽しんでいる。
(※1)次のうち、A精神保健福祉士が行ったアプローチとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 .
ナラティブアプローチ
2 .
エンパワメントアプローチ
3 .
心理社会的アプローチ
4 .
問題解決アプローチ
5 .
課題中心アプローチ
( 第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問49 )