問題
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次の事例を読んで、問いに答えなさい。
〔事 例〕
Lさん(62歳、男性)は幼い頃に両親を亡くし、20歳代前半で統合失調症を発症した。精神科病院の入院を何度か経てQ市のY救護施設に入所してから、既に20年が経過している。Lさんは目立った症状もなく、施設の日課に沿って生活し、料理プログラムでは手際の良さを見せた。一方、プログラムとして食材の購入に出かけた際に、購入リストにある食材が見つからなくても店員に尋ねることができないことが目立った。また、プログラム以外では自室で好きな音楽を聴いて過ごすことが多く、他の利用者との交流はほとんどなかった。Y救護施設のM生活指導員(精神保健福祉士)は、Lさんには地域で暮らす力があると思い、面接を重ねた。そして、Lさんが面接に慣れてきた時点で、今後の希望や地域で暮らすことについて投げかけてみた。しかし、Lさんは、「施設を出て生活するなんて考えたこともない」「外の人はみんな冷たい」「特にしたいこともない」と言うばかりだった。
(※1)
ある日、M生活指導員は、長期入院を経てアパートで暮らすピアサポーターを施設に招き入所者との懇談会を開催した。懇談会に参加したLさんは、ピアサポーターの話を真剣な面持ちで聞き入っていた。
(※2)
その後、Lさんは漠然と地域で暮らしたいと思うようになり、面接でその思いを表現するようになった。そこで、M生活指導員はLさんの思いを実現するために、Y救護施設が確保したアパートの空き室での宿泊体験を提案した。宿泊体験の結果、Lさんは買物やゴミ出しがうまくできないこと、お金を計画的に使うのが難しいこと、日常の小さな困りごとを相談できる人がそばにいないと不安を感じることが分かった。M生活指導員は、Lさんが施設を退所し、地域での生活に必要な支援体制を整えるべく、関係者に呼びかけてケア会議を開催した。
(※3)
(※2)の場面でM生活指導員がピアサポーターに期待した役割として、適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Lさん(62歳、男性)は幼い頃に両親を亡くし、20歳代前半で統合失調症を発症した。精神科病院の入院を何度か経てQ市のY救護施設に入所してから、既に20年が経過している。Lさんは目立った症状もなく、施設の日課に沿って生活し、料理プログラムでは手際の良さを見せた。一方、プログラムとして食材の購入に出かけた際に、購入リストにある食材が見つからなくても店員に尋ねることができないことが目立った。また、プログラム以外では自室で好きな音楽を聴いて過ごすことが多く、他の利用者との交流はほとんどなかった。Y救護施設のM生活指導員(精神保健福祉士)は、Lさんには地域で暮らす力があると思い、面接を重ねた。そして、Lさんが面接に慣れてきた時点で、今後の希望や地域で暮らすことについて投げかけてみた。しかし、Lさんは、「施設を出て生活するなんて考えたこともない」「外の人はみんな冷たい」「特にしたいこともない」と言うばかりだった。
(※1)
ある日、M生活指導員は、長期入院を経てアパートで暮らすピアサポーターを施設に招き入所者との懇談会を開催した。懇談会に参加したLさんは、ピアサポーターの話を真剣な面持ちで聞き入っていた。
(※2)
その後、Lさんは漠然と地域で暮らしたいと思うようになり、面接でその思いを表現するようになった。そこで、M生活指導員はLさんの思いを実現するために、Y救護施設が確保したアパートの空き室での宿泊体験を提案した。宿泊体験の結果、Lさんは買物やゴミ出しがうまくできないこと、お金を計画的に使うのが難しいこと、日常の小さな困りごとを相談できる人がそばにいないと不安を感じることが分かった。M生活指導員は、Lさんが施設を退所し、地域での生活に必要な支援体制を整えるべく、関係者に呼びかけてケア会議を開催した。
(※3)
(※2)の場面でM生活指導員がピアサポーターに期待した役割として、適切なものを1つ選びなさい。
1 .
利用できる障害福祉サービスの内容を説明してもらう。
2 .
一人暮らしをするための技能を教示してもらう。
3 .
地域で暮らすことの大変さを具体的に話してもらう。
4 .
退所後のアパート暮らしが想像できるように語ってもらう。
5 .
施設で依存的な生活を続けないよう諭してもらう。
( 第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問53 )