問題
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次の事例を読んで、問いに答えなさい。
〔事 例〕
A精神保健福祉士がキャンパスソーシャルワーカーとして勤務するZ大学の地域で、震度6強の地震が発生した。Z大学の構内には大きな被害がなく、地震発生当日から出勤可能な教職員による建造物の確認や、学生への連絡が始まった。A精神保健福祉士も出勤可能であったため、日頃から相談を受けていた学生たちに連絡を取った。
(※1)
地震発生後1週間で大学は再開し、A精神保健福祉士の所属する学生支援センターでは、学生の長期的支援の必要性からメンタルサポートチームを立ち上げた。チームはA精神保健福祉士に加え、大学に籍を置く医師(精神科医)、保健師、臨床心理士がメンバーとなり、活動を開始した。
(※2)
その後、A精神保健福祉士は、地震前から欠席が多く、これまで支援してきたBさん(19歳、男性)に連絡を取った。今回の地震によりBさんと両親の住む自宅は半壊し、避難所に家族と一緒に身を寄せていた。面談はBさんと母親の希望もあり、避難所の空きスペースを使い、両親同席のもと行われた。Bさんはやや疲れた様子であったが、現状を丁寧に話した。面談の中で、父親が被災前からうつ病を患っていたことが分かった。父親は職場の上司によるパワーハラスメントから病気を発症し、入院、休職した。退院後は通院し、服薬を継続していた。ところが今回の地震により、通院先だけでなく近隣の病院も被災し、医療が受けられず、薬が手に入らない状況である。Bさんと母親は、最近眠れずに表情も乏しい父親を心配していた。父親は、「もうだめだ」「何も考えられない」とA精神保健福祉士に言った。
(※3)
(※2)の時点のA精神保健福祉士の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
A精神保健福祉士がキャンパスソーシャルワーカーとして勤務するZ大学の地域で、震度6強の地震が発生した。Z大学の構内には大きな被害がなく、地震発生当日から出勤可能な教職員による建造物の確認や、学生への連絡が始まった。A精神保健福祉士も出勤可能であったため、日頃から相談を受けていた学生たちに連絡を取った。
(※1)
地震発生後1週間で大学は再開し、A精神保健福祉士の所属する学生支援センターでは、学生の長期的支援の必要性からメンタルサポートチームを立ち上げた。チームはA精神保健福祉士に加え、大学に籍を置く医師(精神科医)、保健師、臨床心理士がメンバーとなり、活動を開始した。
(※2)
その後、A精神保健福祉士は、地震前から欠席が多く、これまで支援してきたBさん(19歳、男性)に連絡を取った。今回の地震によりBさんと両親の住む自宅は半壊し、避難所に家族と一緒に身を寄せていた。面談はBさんと母親の希望もあり、避難所の空きスペースを使い、両親同席のもと行われた。Bさんはやや疲れた様子であったが、現状を丁寧に話した。面談の中で、父親が被災前からうつ病を患っていたことが分かった。父親は職場の上司によるパワーハラスメントから病気を発症し、入院、休職した。退院後は通院し、服薬を継続していた。ところが今回の地震により、通院先だけでなく近隣の病院も被災し、医療が受けられず、薬が手に入らない状況である。Bさんと母親は、最近眠れずに表情も乏しい父親を心配していた。父親は、「もうだめだ」「何も考えられない」とA精神保健福祉士に言った。
(※3)
(※2)の時点のA精神保健福祉士の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1 .
災害時であっても、学生の了解を得て情報を提供する。
2 .
主治医がいる学生への支援は、サポートチームの対象外とする。
3 .
被災した学生や教職員への医療行為も担う。
4 .
記録用紙は、精神保健福祉士が専用で使用していた様式を用いる。
5 .
アウトリーチ支援よりも、通学を再開した学生に対する支援を優先する。
( 第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問56 )