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精神保健福祉士の過去問 第19回(平成28年度) 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問56

問題

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次の事例を読んで、問いに答えなさい。

〔事 例〕
A精神保健福祉士がキャンパスソーシャルワーカーとして勤務するZ大学の地域で、震度6強の地震が発生した。Z大学の構内には大きな被害がなく、地震発生当日から出勤可能な教職員による建造物の確認や、学生への連絡が始まった。A精神保健福祉士も出勤可能であったため、日頃から相談を受けていた学生たちに連絡を取った。
(※1)

地震発生後1週間で大学は再開し、A精神保健福祉士の所属する学生支援センターでは、学生の長期的支援の必要性からメンタルサポートチームを立ち上げた。チームはA精神保健福祉士に加え、大学に籍を置く医師(精神科医)、保健師、臨床心理士がメンバーとなり、活動を開始した。
(※2)

その後、A精神保健福祉士は、地震前から欠席が多く、これまで支援してきたBさん(19歳、男性)に連絡を取った。今回の地震によりBさんと両親の住む自宅は半壊し、避難所に家族と一緒に身を寄せていた。面談はBさんと母親の希望もあり、避難所の空きスペースを使い、両親同席のもと行われた。Bさんはやや疲れた様子であったが、現状を丁寧に話した。面談の中で、父親が被災前からうつ病を患っていたことが分かった。父親は職場の上司によるパワーハラスメントから病気を発症し、入院、休職した。退院後は通院し、服薬を継続していた。ところが今回の地震により、通院先だけでなく近隣の病院も被災し、医療が受けられず、薬が手に入らない状況である。Bさんと母親は、最近眠れずに表情も乏しい父親を心配していた。父親は、「もうだめだ」「何も考えられない」とA精神保健福祉士に言った。
(※3)


(※2)の時点のA精神保健福祉士の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
災害時であっても、学生の了解を得て情報を提供する。
   2 .
主治医がいる学生への支援は、サポートチームの対象外とする。
   3 .
被災した学生や教職員への医療行為も担う。
   4 .
記録用紙は、精神保健福祉士が専用で使用していた様式を用いる。
   5 .
アウトリーチ支援よりも、通学を再開した学生に対する支援を優先する。
( 第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問56 )
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この過去問の解説 (3件)

22
正解は1です。

1.災害時であっても、了解を得ることは大切です。

2.主治医がいる学生への支援もサポートチームの対象です。

3.精神保健福祉士は医療行為は行えません。

4.記録用紙はメンタルサポートチームが使いやすいものを選んで使用します。

5.この時点では、通学を再開できていない学生に対するアウトリーチ支援を優先することが望まれます。

付箋メモを残すことが出来ます。
10
○1 .災害時であっても、基本的に守秘義務の例外はありません。
 
×2 .主治医がいるからといって、サポートチームの対象外になることはないです。 

×3 .医療行為は、看護師や医師以外の者が行うと、例外を除き医事法に違反します。 

×4 . チームを組んでサポートを行っている場合、他職種と連携を取るために共通のわかりやすい様式を使う場合があります。

×5 .通学を再開した学生よりも、通学できない学生が不安定な状況化に置かれている場合もあり得るので、全体を見渡して、可能であれば積極的にアウトリーチ活動を行うことも必要でしょう。

4

本事例に関する解説は以下の通りです。

選択肢1. 災害時であっても、学生の了解を得て情報を提供する。

適切です。

個人情報を使用する際は、例外規定に当てはまる場合を除いて同意を得た上で使用する必要があります。

例外規定としては、個人情報を他者に公開しないと公開した時以上の不利益が生じる場合(例:虐待を受けている子どもを発見した際に、その子どもの同意を得ず警察に通報するなど命を守る行為)などが挙げられます。

本事例においてはそのような記載はありませんので、本人に同意を得た上で個人情報を提供する必要があります。

選択肢2. 主治医がいる学生への支援は、サポートチームの対象外とする。

不適切です。

支援を必要としている人の中には、医療の力だけでは解決が困難なニーズを持っている人もいます。主治医がいる場合であったとしても、必要性があればサポートチームの支援対象とする事もあります。

選択肢3. 被災した学生や教職員への医療行為も担う。

不適切です。

医療行為は医師またはその指示を受けた医療専門職(看護師等)が実施するものであり、医療職ではない精神保健福祉士は医療行為を実施する事が出来ません。

選択肢4. 記録用紙は、精神保健福祉士が専用で使用していた様式を用いる。

不適切です。

記録用紙は精神保健福祉士が使用していたものにこだわらず、必要な情報が記載でき、関係者と情報共有が図りやすいものを使用する事が良いと考えられます。

選択肢5. アウトリーチ支援よりも、通学を再開した学生に対する支援を優先する。

不適切です。

地震後1週間は経過したものの、通学が出来ない学生も存在し、その学生は支援を求めたくても求められない状況に置かれている可能性があります。

通学出来ている学生の支援を優先するのではなく、助けを求められない学生のもとに出向き、必要な支援を実施する事も同様に重視する必要があります。

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