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精神保健福祉士の過去問 第19回(平成28年度) 現代社会と福祉 問105

問題

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ラウントリー(Rowntree, B.S.)が実施したヨーク調査に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
   1 .
貧困は怠惰や努力不足の結果であるため、自己責任として放置すべきであるという貧困観を補強する資料となった。
   2 .
貧困の分析に相対的剥奪の概念を用いた。
   3 .
貧困により社会に参加できなくなる過程を社会的排除として概念化した。
   4 .
結婚前の20歳代前半層に貧困が集中することを発見した。
   5 .
最低生活費を基準として貧困を科学的に計測する方法を生み出した。
( 第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 現代社会と福祉 問105 )
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この過去問の解説 (3件)

20
ラウントリーは、世界初の貧困の調査を行いました(1871~1954年)。特にヨーク調査は、労働者階級についての全数調査として有名です。
×1 . ラウントリーは、第一次貧困の原因として、疾病、老齢、低賃金などがあり、自己責任ではなく、社会的責任であることを指摘しました。

×2 . 貧困の分析に相対的剥奪の概念を用いたのは、タウンゼントです。「相対的剥奪とは、人々が社会で通常手に入れることのできる物的なことがらや、社会活動その他に参加、アクセスできない状態を意味しています。

×3 . 貧困により社会に参加できなくなる過程を社会的排除として概念化したのは、ラウントリーではなく、EU(欧州連合)です。社会的排除は、1980年代にフランスで議論が始まり、1992年にEUが定義しました。

×4 . ラウントリーは、ライフサイクルの中で①5~15歳の低年齢期、②30~40歳の子育て期、③65歳以降の3回にわたり貧困線を下回ることがあると指摘しました。20歳代前半ではありません。

〇5 . ラウントリーの貧困調査は、①最低生活費を基準、②家族構成と消費水準の関係、③第二次貧困の研究の3つの観点から測定されています。科学的な計測法としては、もっとも古いものです。

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8
ブースのロンドン調査、ラウントリーのヨーク調査は有名です。
ブースのロンドン調査に影響を受け貧困線の概念をより明確にして第一次貧困、第二次貧困と分けました。
1.誤り。これまでは貧困者自身に責任があるという考え方が主流でしたが貧困を社会問題としてとらえ社会で予防していかなければならないという考えに変化しました。

2.誤り。何回か同じような組み合わせで出題されています。相対的剥奪=タウンゼントです。
これだけ知っているだけでも消去法で誤りと選択出来ます。

3.誤り。ラウントリーは貧困により社会に参加できなくなる過程を社会的排除として概念化していません。

4.誤り。子供や高齢者は他の年齢層に比べ貧困線より下の更に深刻な貧困に陥りやすいことを発見しました。

5.正しい。ラウントリーはヨーク市の食料品価格調査を行い最低限の飲食物を買い求めるのに必要な金額を計算し貧困線を定めました。
余談ですが父親がチョコレート会社を経営しておりラウントリー本人もこの会社で学んだ栄養学、食品に関する知識を調査に取り入れ科学的に計測しました。

以上により選択肢5が正解となります。

7
正解は5です。

1.ラウントリーのヨーク調査は、貧困が怠惰や努力不足の結果ではなく、社会的原因によるものという貧困観を補強する資料となりました。

2.貧困の分析に相対的剥奪の概念を用いたのはタウンゼントです。

3.ラウントリーのヨーク調査は、社会的排除を概念化したものではありません。

4.ラウントリーは、子供時代、結婚し子供を育てる時代、子供が独立しリタイアする高齢期に貧困の危険があることを発見しました。

5.ラウントリーはヨーク調査において、最低生活費を基準として貧困を科学的に計測する方法を生み出しました。

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