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精神保健福祉士の過去問 第19回(平成28年度) 権利擁護と成年後見制度 問157

問題

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「高齢者虐待防止法」、「児童虐待防止法」及び「障害者虐待防止法」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
   1 .
「高齢者虐待防止法」における「高齢者虐待」の定義には、使用者による高齢者虐待が含まれている。
   2 .
「障害者虐待防止法」における「障害者虐待」の定義には、特別支援学級教職員による障害者虐待が含まれている。
   3 .
「児童虐待防止法」における「児童虐待」の定義には、保育士による児童虐待が含まれている。
   4 .
設問に掲げた三法の虐待の定義には、いずれも、いわゆる経済的虐待が含まれている。
   5 .
設問に掲げた三法の虐待の定義には、いずれも、いわゆるネグレクト(放置・放任等)が含まれている。
( 第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 権利擁護と成年後見制度 問157 )
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この過去問の解説 (4件)

24
虐待とは、行為による分類として、身体的・心理的・性的・経済的・ネグレクト等があります。
また対象によって、児童、配偶者、高齢者、障害者、動物、捕虜、民族/人種と分類されます。
精神保健福祉の場で主に関わるのは、児童・高齢者・障がい者に対する虐待です。

国内で関連する法律としては次のものがあります(それぞれ略称)
・児童虐待防止法:2000年施行
・高齢者虐待防止法:2006年施行
・障害者虐待防止法:2011年施行

本問の三法の虐待の定義は以下の通りです。

〇高齢者虐待防止法
高齢者への虐待行為には、身体的・心理的・性的・経済的虐待・ネグレクトがあります。
また、虐待を行うものとして、養護者・養介護施設従事者があげられています。

→養護者とは主に家族や親族、同居人らのことを言います。

〇障害者虐待防止法
障害者虐待への虐待行為には、身体的・性的・心理的・経済的虐待・ネグレクトがあります。
また虐待を行うものに、養護者・障害者福祉施設従事者・使用者があげられています。

→使用者とは、障害者を雇用する事業主らの事を言います。

〇児童虐待防止法
児童への虐待行には、身体・性的・心理的虐待・ネグレクトがあります。
また虐待を行うものには、保護者・同居人があげられています。

この三法で異なる大きなポイントには、
・高齢者虐待と障害者虐待の行為は同じで、児童虐待の場合には経済的な虐待を含まないという事
・高齢者虐待に比べ、障害者虐待の場合は使用者の責任が問われる

という事があります。

×1 . 「高齢者虐待防止法」における「高齢者虐待」の定義には、使用者による高齢者虐待が含まれている。
→使用者の虐待を含むものは障害者虐待防止法なのです。高齢者虐待では使用者によるものは含まれていないため、×となります。

×2 . 「障害者虐待防止法」における「障害者虐待」の定義には、特別支援学級教職員による障害者虐待が含まれている。
→障害者虐待は養護者(家など)・障碍者福祉施設従事者/使用者(介護施設などの施設/作業所などの就労施設)が場面となっています。特別支援学級教師職員は教職員のため、障害者福祉施設従事者には当てはまりません。ですので、×となります。

×3 . 「児童虐待防止法」における「児童虐待」の定義には、保育士による児童虐待が含まれている。
→児童虐待は親族と同居人によるものを定義していますので、保育士は含まれません。そのため、×となります。

×4 . 設問に掲げた三法の虐待の定義には、いずれも、いわゆる経済的虐待が含まれている。
→児童虐待防止法では経済的虐待は含まれていないので、×となります。

◎5 . 設問に掲げた三法の虐待の定義には、いずれも、いわゆるネグレクト(放置・放任等)が含まれている。
→三法の虐待の定義としてネグレクトが含まれていますので、こちらが正解となります。

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3
正解は5です。

1.「高齢者虐待防止法」における「高齢者虐待」の定義には、使用者による高齢者虐待は含まれていません。

2.「障害者虐待防止法」における「障害者虐待」の定義には、特別支援学級教職員による障害者虐待は含まれていません。

3.「児童虐待防止法」における「児童虐待」の定義には、保育士による児童虐待は含まれていません。

4.「児童虐待防止法」の定義には経済的虐待は含まれていません。

5.「高齢者虐待防止法」「児童虐待防止法」「障害者虐待防止法」のいずれの定義にもネグレクトを含んでいます。

1
【正答5】

1.誤答
高齢者虐待防止法における「高齢者虐待」の定義には、高齢者虐待の虐待者には「養護者(家族・親族・同居人等)」と「養介護施設従業者等」の2つに分けて定義づけられています。


2.誤答
障害者虐待防止法における「障害者虐待」の定義には、障害者虐待の虐待者には「養護者」「障害福祉施設従事者等」「使用者」の3つによる虐待を定義しています。


3.誤答
児童虐待防止法における「児童虐待」の定義には、児童虐待の虐待者には「保護者(父母・児童養護施設の施設長など)」と定義づけられています。


4.誤答
「高齢者」「障害者」「児童」の三法の虐待の定義には、身体虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待の4つは共通していますが、経済的虐待は「高齢者」と「障害者」の二法に含まれており、「児童」には含まれていません。


5.正答
説明の通りです。

1
1.×
 高齢者虐待防止法における「高齢者虐待」とは、養護者および要介護施設従事者等による虐待を言います。使用者による高齢者虐待ではなく、障害者虐待防止法における使用者による障害者虐待です。

2.×
 障害者虐待防止法における「障害者虐待」とは、養護者および障害者福祉施設従事者等、使用者による虐待を言います。

3.×
 児童虐待防止法における「児童虐待」とは、保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護するもの)による虐待をいいます。また、児童虐待防止法第3条において「何人も、児童に対し、虐待をしてはならない。」とされており、保護者による虐待のみならず、すべての人による児童虐待を禁じています。

4.×
 児童虐待防止法には、経済的虐待は含まれていません。経済的虐待は、高齢者虐待防止法、障害者虐待防止法における虐待に定義されています。

5.○
 高齢者虐待防止法、障害者虐待防止法、児童虐待防止法のいずれにも、ネグレクトが含まれています。

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