正答【5】
パニック障害は、突然、動機や息切れ、強い不安を伴うパニック発作を生じる病気です。
主な症状は「パニック発作」ですが、パニックが起こることに不安を持つ「予期不安」、パニックが生じる状況に対する不安感や恐怖感が強まる「広場恐怖」、それらの症状が日常生活に支障をきたし「うつ状態」という形で進行していきます。
1.誤答
強迫行為とは、不安障害の一種である「強迫性障害」でみられる症状です。強迫観念(自分の意思に反してある考えが頭に浮かび離れない)から生まれた不安を取り除こうと何度も同じ行為を繰り返してしまうことです。
2.誤答
体感異常とは、身体的な病変はないにもかかわらず「脳がドロドロになっている」「腸がねじれている」など訴えることです。
統合失調症の体感幻覚(セネストパチー)として見られることが多いですが、認知症などでも見られます。
3.誤答
実際にはないものが見える症状です。
レビー正体認知症などでみられる症状です。
4.誤答
チックは、急に出現する運動や音声が繰り返し付随的に出現する症状です。乳幼児から学童期にかけて心身の発達過程で多くの子供に見られます。
5.正答
閉所恐怖はパニック障害の広場恐怖の一つです。
パニック発作が起きたら閉所という場所では助けが呼べない、安全なところに逃げ出せないといなどの恐怖が感が高まり、その状態を避けるようにしたり予期不安が強くなります。