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精神保健福祉士の過去問 第22回(令和元年度) 人体の構造と機能及び疾病 問4

問題

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事例を読んで、国際生活機能分類(ICF)に基づいて分類する場合、正しいものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(50歳、男性)は、脳出血により片麻痺(まひ)を残したが、リハビリテーションによって杖(つえ)と下肢装具を用いた自立歩行を獲得し、復職を達成した。混雑時の通勤の負担と、思うようにならない気分の落ち込みから仕事を休みがちとなったが、職場より出勤時間の調整が図られ、仕事を再開するに至った。
   1 .
片麻痺は、「活動」に分類される。
   2 .
歩行は、「心身機能・身体構造」に分類される。
   3 .
歩行に用いた杖と下肢装具は、「個人因子」に分類される。
   4 .
気分の落ち込みは、「活動」に分類される。
   5 .
出勤時間調整の職場の配慮は、「環境因子」に分類される。
( 第22回(令和元年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問4 )
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この過去問の解説 (3件)

21
正答【5】

国際生活機能分類(ICF)厚生労働省 参照
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html

国際生活分類(ICF)は、「生活機能」の分類と、それに影響する「背景因子」(「環境因子」、「個人因子」)の分類で構成されています。
ICFは、生活機能に影響するもう一つのものとして「健康状態」(ICD で分類)を加えたのが「生活機能モデル」として全体像を相互的にとらえることが必要になります。

<生活機能>
「心身機能・身体構造」心理的機能を含む身体系の生理的機能や身体解剖的部分などの心身の働きです。
「活動」個人による課題や行為の遂行などの生活行為です。
「参加」家庭・社会へのかかわりや役割のことです。

<背景因子>
「環境因子」生活を送っている物的環境や社会的環境、人々の社会的態度による環境を構成する因子です。
「個人因子」個人の生活背景のことですが、健康状態は含まれません。


1.誤答
片麻痺は、心身の働き(障害)なので「心身機能・身体構造」に分類されます。


2.誤答
歩行は、生活するのに欠かせない行為なので「活動」に分類されます。


3 誤答 
歩行に用いた杖と下肢装具は、生活を送るのに必要な物的環境なので「環境因子」に分類されます。


4 誤答 
気分の落ち込みは、心理的機能の低下なので「心身機能・身体構造」に分類されます。


5.正答
出勤時間調整の職場の配慮は、社会的環境や人々の社会的態度なので「環境因子」に分類され正答です。

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7
ICFにおいて、人の生活機能は3つに分類されます。

【心身機能・身体構造】
内臓の働きや精神面、手足の動きなど、生命の維持にダイレクトに関わるものを指します。

【活動】
歩く、掃除をする、仕事をするなど、具体的な生活行為を指します。

【参加】
家庭で主婦として役割を果たす、会社組織で役割を果たすなど、社会や人生レベルでの機能を表します。

また上記の3つは、年齢や性別、ライフスタイルなどに起因する【個人因子】と、住居や福祉用具、社会的な制度などに起因する【環境因子】に分かれます。

以上を踏まえ、正解は5です。


その他の選択肢の解説は以下のとおりです。

1→片麻痺は「心身機能・身体構造」に分類されます。

2→実際の歩くという行為なので、「活動」に分類されます。

3→福祉用具は「環境因子」です。

4→気分の落ち込みは「心身機能・身体構造」に分類されます。

6
正解は5です。

ICFは健康状態の分類を「生活機能と障害」、「背景因子」の2部に分けています。

「生活機能と障害」はその中で3つの分類があり、
『1:心身機能と身体構造(心身の動きや構造)』
『2:活動(生きていくための生活行為)』
『3:参加(社会的役割や社会参加)』となっています。

それぞれの生活機能において、何らかの理由により障害が加えられた際に
「1:機能障害」「2:活動制限」「3:参加制約」となるのです。

また、「背景因子」も2つに分けられ
『1:環境因子(物的環境・人的環境)』
『2:個人因子(年齢や性別、ライフスタイル等)』となっています。

この選択肢では、出勤時間の調整を職場が行っているため、背景因子の中の「環境因子」が当てはまり、正解です。

各選択肢については、以下の通りです。

1.片麻痺は「心身機能・身体構造」に分類されます。
麻痺状態は、機能障害に当てはまります。

2.歩行は「活動」に当てはまります。

3.歩行用杖などの福祉用具は、背景因子の中の「環境因子」に含まれます。

4.気分の落ち込みは「心身機能・身体構造」に当てはまります。

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