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社会福祉士の過去問 第29回(平成28年度) 現代社会と福祉 問25

問題

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ラウントリー(Rowntree,B.S.)が実施したヨーク調査に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
   1 .
貧困は怠惰や努力不足の結果であるため、自己責任として放置すべきであるという貧困観を補強する資料となった。
   2 .
貧困の分析に相対的剥奪の概念を用いた。
   3 .
貧困により社会に参加できなくなる過程を社会的排除として概念化した。
   4 .
結婚前の20歳代前半層に貧困が集中することを発見した。
   5 .
最低生活費を基準として貧困を科学的に計測する方法を生み出した。
( 社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 現代社会と福祉 問25 )
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この過去問の解説 (3件)

140
ブースのロンドン調査、ラウントリーのヨーク調査は有名です。
ブースのロンドン調査に影響を受け、貧困線の概念をより明確にして、第一次貧困、第二次貧困と分けました。

1.誤り。これまでは貧困者自身に責任があるという考え方が主流でしたが、貧困を社会問題としてとらえ、社会で予防していかなければならないという考えに変化しました。

2.誤り。何回か同じような組み合わせで出題されています。相対的剥奪=タウンゼントです。
これだけ知っているだけでも、消去法で誤りと選択出来ます。

3.誤り。ラウントリーは貧困により社会に参加できなくなる過程を、社会的排除として概念化していません。

4.誤り。子供や高齢者は他の年齢層に比べ、貧困線より下の更に深刻な貧困に陥りやすいことを発見しました。

5.正しい。ラウントリーはヨーク市の食料品価格調査を行い、最低限の飲食物を買い求めるのに必要な金額を計算し、貧困線を定めました。
余談ですが、父親がチョコレート会社を経営しており、ラウントリー本人もこの会社で学んだ栄養学、食品に関する知識を調査に取り入れ、科学的に計測しました。

以上により、選択肢5が正解となります。

付箋メモを残すことが出来ます。
51
1× ラウントリーのヨーク調査では、貧困の原因は個人ではなく、社会的問題にあることを示しました。
2× ヨーク調査では貧困線の概念を用いました。相対的剥奪の概念を用いたのはタウンゼントです。
3× 社会的排除は1970年代にフランスで始まった概念です。
4× ヨーク調査では、貧困が集中するのは10~15歳を過ぎるまでと、子どもが稼ぎ始めるまでの子育て期、老年期であるとしました。
5〇 栄養学の発達に基づいて、世帯に必要な食料費最低額の科学的算出を行いました。

31
正解は5です。

1.ラウントリーのヨーク調査は、貧困が怠惰や努力不足の結果ではなく、社会的原因によるものという貧困観を補強する資料となりました。

2.貧困の分析に相対的剥奪の概念を用いたのはタウンゼントです。

3.ラウントリーのヨーク調査は、社会的排除を概念化したものではありません。

4.ラウントリーは、子供時代、結婚し子供を育てる時代、子供が独立しリタイアする高齢期に貧困の危険があることを発見しました。

5.ラウントリーはヨーク調査において、最低生活費を基準として貧困を科学的に計測する方法を生み出しました。

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