過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

社会福祉士の過去問 第30回(平成29年度) 心理学理論と心理的支援 問9

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
次の記述のうち、オペラント条件づけにおける正の強化の事例として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
いたずらをしている子どものゲーム機を取り上げたら、いたずらをやめた。
   2 .
宿題をやってくるたびに褒めていたら、宿題を忘れずにやってくるようになった。
   3 .
授業中、勝手に話をしていた生徒を叱ったら、私語がなくなった。
   4 .
好きな曲が流れているテレビCMの商品に好感を持つようになった。
   5 .
デイサービスで嫌な思いをした高齢者が、デイサービスを休むようになった。
( 社会福祉士試験 第30回(平成29年度) 心理学理論と心理的支援 問9 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (4件)

99

正解は2です。

オペラント条件づけとは、行動の後に何らかの刺激を与えることで、その行動が促進されることをいいます。それに対し、行動とは関係なく、刺激によって何らかの反応があることをレスポンデント条件づけといいます。

1.いたずらという行動に対して、ゲーム機を取り上げるという罰を与えた結果、いたずらをやめるという弱化が起こったことから、負の弱化の事例といえます。

2.宿題をするという行動に対して、褒めるという報酬を与えた結果、宿題を忘れずにやってくるという強化が起こったことから、正の強化の事例といえます。

3.勝手に話をするという行動に対して、叱るという罰を与えた結果、私語がなくなるという弱化が起こったことから、正の弱化の事例といえます。

4.好きな曲が流れているテレビCMの商品に好感を持つようになるのは、レスポンデント条件づけの事例といえます。

5.デイサービスで嫌な思いをした高齢者が、デイサービスを休むようになったのは、「オペラント条件づけにおける正の強化」とは言えません。詳しい状況が選択肢文からは掴めませんが、行動に対しての刺激をきっかけとして休むようになったのであれば、「オペラント条件づけにおける正の罰(刺激を与えて(随伴して)、行動を減少させているため)」といえます。参考情報として対義語は、刺激を取り除いて(除去して)、行動を増加させる「負の強化」となります。

付箋メモを残すことが出来ます。
43
オペラント条件づけとは、報酬や罰に対して自発的にある行動を行うように学習することです。
行動の前にはなかったものが、行動の後には出現していることを「正」、行動の前にはあったものが、行動の後に無くなっていることを「負」とよびます。
また、ここでいう「強化」とはある行動が増えたことを意味し、「弱化」とはある行動が減ったことを意味します。

1.いたずらしている子どものゲーム機を取りあげたらいたずらをやめた、というのは「負の弱化」といえます。

2.宿題をやってくるたびに褒めるということは「正」、その後も忘れずやってきているということは「強化」に当てはまるので「正の強化」です。

3.勝手に話をしているという「正」、私語がなくなったという「弱化」が起こっているので「正の弱化」です。

4. 好きな曲が流れているテレビCMの商品に好感を持つようになったことはオペラント条件づけには当てはまりません。

5. デイサービスで嫌な思いをした高齢者が、デイサービスを休むようになったことはオペラント条件づけには当てはまりません。

37
正解は2です。

オペラント条件づけとは、心理学者である『B.F.スキナー』が発見した自発的な行動に対する条件づけです。ヒトや動物が行動を起こした直後に特定の刺激を与えることで、その行動の生起確率を高めます。

行動に対して何らかの刺激を与えることが正、行動に対して何らかの刺激を奪うことが負といいます。
また、刺激の結果、もとの行動が増えた状態を『強化』と呼び、減った場合には『罰(弱化)』と呼びます。


1.ゲーム機を奪った(刺激奪う)ため、いたずらが減少した(結果)ので【負の罰】です。

2.褒めていたら(刺激を与えた)、宿題を忘れなくなった(結果)ので【正の強化】です。

3.叱った(刺激を与えた)ため、私語が減少した(結果)ので【正の罰】です。

4.行動に対して刺激を与えているわけではないため、オペラント条件付けにはなりません。

5.行動に対して刺激を与えているわけではないため、オペラント条件付けにはなりません。

27

正答【2】

オペラント条件付けは、自発した反応の直後に報酬など特定の刺激を与えることで、その反応が生起する頻度を変化させる、スキナー(B.F. Skinner)が考案した条件づけの手法です。

オペラント条件付けは、「きっかけ(弁別刺激)」によって「行動(反応)」が現れ「結果」が導かれるという性質と「強化」と「罰」という概念があります。

刺激を与える(正)または、取り除く(負)ことによって行動が増大するのは「強化」であり、行動が減少するのが「罰」です。

1.誤答 

ゲーム機を取り上げるという(刺激を取り除く(負))ことで、いたずら(行動)が減少(罰)したのは「負の罰」です。

2.正答 

褒める(刺激を与える(正))ことで、宿題をやる(行動)が増えた(強化)のは「正の強化」です。

3.誤答 

生徒を叱る(刺激を与える(正))ことで、私語(行動)が減少(罰)したのは「正の罰」です。

4.誤答 

好きな曲が流れているテレビCMの商品に好感を持つようになったのは、レスポンデント条件付けです。

オペラント条件付けが、刺激によって「自発的な行動」の増減を導くのに対して、レスポンデント条件付けは、刺激によって「反射的な行動」の増減を導きます。

5.誤答

高齢者の行動に対して刺激を与えたのかどうか不明ですが、仮に高齢者の何らかの行動に対して刺激を与えたのであれば、 行動に対して刺激を与える(正)ことで、デイサービスに行くという行動を減少させた(罰)ので「オペラント条件づけ」の「正の罰」となります。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この社会福祉士 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。