社会福祉士の過去問 第33回(令和2年度) 福祉サービスの組織と経営 問122
この過去問の解説 (3件)
1、不適切です。ブルームは部下の仕事に対する動機づけを高めるためには、「個人の能力に合わせた目標設定」「目標を達成した時の報酬設定」「職務を円滑に進めるための戦略策定」が重要であるという期待理論を説いています。
2、適切な内容です。ハーズバーグは満足に繋がる要因を「動機づけ要因」、不満に繋がる要因を「衛生要因」に分け、動機づけ要因を与える事で仕事のモチベーションアップに繋がると説いています。
3、不適切です。マグレガーのX理論は強制力がなければ部下は仕事をしないという理論に基づき、部下に対して目標が達成出来たら報酬を与え、出来なければ罰則を与えるマネジメント方法の事を言います。選択肢の内容はY理論の内容です。
4、不適切です。デシは内発的動機によるものが、外的報酬によるものより動機づけの要因としては強いと説いています。
5、不適切です。マクレランドは仕事に従事する人間には「達成動機」「権力動機」「親和動機」の3つが存在するという欲求理論を説いています。
正解は2です。
ハーズバーグは、満足に繋がる要因を動機づけ要因、不満に繋がる要因を衛生要因と分けて考えそれぞれ別の原因があるとしました。
各選択肢については以下のとおりです。
1→ブルームの期待理論では、魅力ある報酬の設定、個人の能力に応じた適切な目標設定、職務遂行を円滑に進めるための戦略策定の3つが確立されることで、働く人のモチベーションを高めることができるとしました。選択肢の内容は、「ピグマリオン効果」の説明です。
3→マグレガーのX理論とは、人は命令や指示により働くという理論です。選択肢の内容はY理論の説明です。
4→デシは、外的報酬ではなく内発的動機付けによるものが、人を動機付けるとしました。
5→マクレランドは、働く人間には「達成動機」「権力動機」「親和動機」が程度の差はあったとしてもこれら3つの動機により動かされているとよう欲求理論を提唱しました。また、後に「回避動機」が4つ目の動機として追加されました。
正解は2です。
1.ブルームの期待理論では、どれくらい頑張れば、どのような結果が得られ、それはどのくらい価値があるものなのか(報酬効果)を明らかにし、報酬が得られることへの期待によって動機付けがなされるとされています。上司の期待が部下の動機になるというのは「ピグマリオン効果(教師期待効果)」で説明できます。
2.適切です。ハーズバーグは、仕事上の満足と不満足にはそれぞれ別の要因が関係しているとして「二要因理論」を提唱した人物です。
3.「X理論」ではなく「Y理論」の説明です。
4.デシは「内発的動機付け理論」を提唱した人物です。
5.マクランドは「欲求理論」を提唱した人物です。「期待理論」はブルームにより提唱されました。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。