社労士の過去問 第52回（令和2年度） 雇用保険法 問21

　正しい記述です。

　給付が所定の日数を超えた場合でも、その意味合いが変わったり、受給者の性質が変わったわけではないので、基本手当の日額は変動する（させる）理由がない点については、容易に判断が可能だと考えます。

　正しい記述です。

　基本手当の給付期間が延長される条件の１つとして、

・特定理由離職者＝期間の定めのある労働契約が更新されなかった人や病気やケガなどの正当な理由があり離職した人など

・特定受給資格者＝雇用されていた企業が倒産した人、解雇を受け再就職先を見つける準備が十分にない状態で離職となった人など

がありますが、これらに該当しない人が延長給付を受けられない点は、容易に判断が可能だと考えます。

　誤った記述です。

　本設問文の場合、「1.5倍を超え」は「2倍以上となり」が正しいです。

　知識レベルの問題だと判断します。

　あえて言えば、1.5倍程度の差であれば、広域延長給付の対象とするに値しない（差が大きすぎるとまでは言えない）と理解しておく程度でよいと考えます。

　正しい記述です。

　簡単にいうと、全国的に失業の状況が芳しくなく対策を打つ必要があると判断される場合には、給付を延長することができるというものであり、規定としては十分ありうるとして判断することが可能だと考えます。

　正しい記述です。

　給付の延長にあたり「地域」を指定した条件としているので（簡単にいうと仕事がない（少ない）地域であるので）、当該地域にて失業状態にあると認められる人については、その年齢は不問となる点は、容易に判断が可能だと考えます。