問題
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中止未遂の成否に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。
ア Aは、Bを殺そうと考え、刺身包丁をBに向かつて振り下ろしたが、Bが身をかわしたためにBの衣服が切れたにとどまり、その際、Bから涙ながらに「 助けてくれ 」と懇願されたため、Bを哀れに思い、殺害するのをやめてその場を立ち去った。この場合、Aには、殺人罪の中止未遂は成立しない。
イ Aは、一戸建てのB宅に放火しようと考え、その軒先に、準備した段ボルを置いて火をつけたが、Bが死んでしまっては申し訳ないと思い、大声で「 火事だ 」と叫びながら立ち去り、その声を聞いたBが消火したため、B宅には燃え移らなかった。この場合、Aには、現住建造物等放火罪の中止未遂は成立しない。
ウ Aは、日々の生活費に窮し金属買取店で換金して現金を得ょうと考え、道路に設置されたマンホルの蓋を三つ盗んで自宅に持ち帰ったが、その後、他人が転落してしまう危険があると考えて反省し、翌日、全てのマンホルの蓋を元の場所に戻しておいた。この場合、Aには、窃盗罪の中止未遂が成立する。
エ Aは、Bを殺そうと考え、青酸化合物をBに飲ませたが、Bが苦しむ姿を見て、大変なことをしてしまったと悟り、直ちに消防署に電話をかけ、自己の犯行を正直に話して救急車を呼び、その結果、Bが病院に搬送されて治療が施されたが、Bは青酸化合物の毒性により死亡した。この場合、Aには、殺人罪の中止未遂は成立しない。
オ Aは、Bが旅行に出かけている聞に、B宅に侵入して金品を盗もうと考え、深夜、侵入に使うためのドライパなどを準備してB宅の前まで、行ったが、Bが金品を盗まれて落胆する姿を想像しそれがかわいそうになって、B宅に侵入することなく帰宅した。この場合、Aには、窃盗罪の中止未遂が成立する。
ア Aは、Bを殺そうと考え、刺身包丁をBに向かつて振り下ろしたが、Bが身をかわしたためにBの衣服が切れたにとどまり、その際、Bから涙ながらに「 助けてくれ 」と懇願されたため、Bを哀れに思い、殺害するのをやめてその場を立ち去った。この場合、Aには、殺人罪の中止未遂は成立しない。
イ Aは、一戸建てのB宅に放火しようと考え、その軒先に、準備した段ボルを置いて火をつけたが、Bが死んでしまっては申し訳ないと思い、大声で「 火事だ 」と叫びながら立ち去り、その声を聞いたBが消火したため、B宅には燃え移らなかった。この場合、Aには、現住建造物等放火罪の中止未遂は成立しない。
ウ Aは、日々の生活費に窮し金属買取店で換金して現金を得ょうと考え、道路に設置されたマンホルの蓋を三つ盗んで自宅に持ち帰ったが、その後、他人が転落してしまう危険があると考えて反省し、翌日、全てのマンホルの蓋を元の場所に戻しておいた。この場合、Aには、窃盗罪の中止未遂が成立する。
エ Aは、Bを殺そうと考え、青酸化合物をBに飲ませたが、Bが苦しむ姿を見て、大変なことをしてしまったと悟り、直ちに消防署に電話をかけ、自己の犯行を正直に話して救急車を呼び、その結果、Bが病院に搬送されて治療が施されたが、Bは青酸化合物の毒性により死亡した。この場合、Aには、殺人罪の中止未遂は成立しない。
オ Aは、Bが旅行に出かけている聞に、B宅に侵入して金品を盗もうと考え、深夜、侵入に使うためのドライパなどを準備してB宅の前まで、行ったが、Bが金品を盗まれて落胆する姿を想像しそれがかわいそうになって、B宅に侵入することなく帰宅した。この場合、Aには、窃盗罪の中止未遂が成立する。
1 .
アイ
2 .
アオ
3 .
イエ
4 .
ウエ
5 .
ウオ
( 平成27年度 司法書士試験 問25 )