正解は4です。
ICD-10(国際疾病分類)によると、「病的窃盗」は「盗みをやめたくてもやめられない」という精神障害です。
ICD-10では、「この障害はものを盗むという衝動に抵抗するのに何度も失敗することで特徴づけられるが、それらのものは個人的な用途や金儲けをするために必要とされない。逆に捨ててしまったり、人に与えたり、秘匿したりすることがある」と記されています。
(引用:「盗みが止められないクレプトマニア(窃盗症)とは? 原因や治療法を解説」
https://tetsuyas-mindpalace.com/kleptomania/)
また、DSM-5(アメリカの精神疾患の診断基準)では、「窃盗症」と呼ばれる精神疾患のひとつとされています。
DSM-5の診断基準としては、以下のものが挙げられます。
A 個人的に用いるのでもなく、またはその金銭的価値のためでもなく、物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。
B 窃盗におよぶ直前の緊張の高まり。
C 窃盗を犯すときの快感、満足、または解放感。
D 盗みは怒りまたは報復を表現するためのものでもなく、妄想または幻覚に反応したものでもない
E 盗みは、行為障害、躁病エピソード、または反社会性人格障害ではうまく説明されない。
(参考:「クレプトマニアとは」
http://kleptomania-amity.or.jp/about.html)
1.→窃盗行為は、DSM-5のA「個人的に用いるのでもなく、またはその金銭的価値のためでもなく、物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される」に該当するため、1は含まれます。
2.→窃盗行為は、DSM-5のB「窃盗におよぶ直前の緊張の高まり」に該当するため、2は含まれます。
3.→窃盗行為は、DSM-5のC「窃盗を犯すときの快感、満足、または解放感」に該当するため、3は含まれます。
4.→窃盗行為の続く期間については、ICD-10にもDSM-5にも明記されていないため、4は含まれません。よって、4が正解です。