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公認心理師の過去問 第1回(2018年) 午後 問82

問題

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心理物理学の実験において、反応バイアスを含まない測定を目指す方法として、最も適切なものを1つ選べ。
   1 .
極限法
   2 .
調整法
   3 .
一対比較法
   4 .
二肢強制選択法
   5 .
マグニチュード推定法
( 公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問82 )
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この過去問の解説 (2件)

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正解は4です。

心理物理学とは、外的な刺激と内的な感覚の対応関係を測定し、また定量的な計測をしようとする学問のことをいいます。

反応バイアスとは、被験者が過去のことを思い出す際の正確性の違いによって生まれる統計結果の誤差のことです。

1.→極限法とは、刺激の閾値を決める方法の一つで、刺激を一定量変化させて、被検者に「感じる(または、等しい)/そうでない」などの選択肢から選んで解答してもらう、という測定法です。極限法には、所要時間が比較的短く容易に実施できるというメリットがありますが、慣れによる誤差の影響を受けるというデメリットもあります。被検者によって、反応の強弱は違いますので、反応バイアスが生じやすくなります。よって1は不適切です。

2.→調整法とは、被験者が、自分自身でダイヤル等の装置を使い、刺激の強さを調整できる状態で刺激の閾値を測る方法のことを指します。被検者によって刺激が強いと感じる閾値が違うため、反応バイアスが現れます。よって、2は不適切です。

3.→一対比較法とは、被験者に刺激を2つ提示し、その刺激について評価や選択をさせ、刺激の主観的価値を測定する方法です。人間の感覚的判断以外に計測法がないような分野において活用されています。ただし、人間の感覚的判断以外に計測法がないような分野で使われる方法ですので、反応バイアスは出やすくなります。よって、3は不適切です。

4.→二肢強制選択法とは、社会調査において2つの選択肢を示し 、「はい」か「いいえ」、真か偽か、いずれかをとらせる質問の形式で測定する方法です。反応バイアスによるデータの誤差が生まれないよう、あいまいさを排して調査を行います。よって、4は適切です。

5.→マグニチュード推定法とは、ある刺激を10とした場合、与えられた刺激がいくつになるかを推定させる方法です。例えば、ある音(基準の刺激)を提示し、それに続く音(計測したい刺激)がどの程度かを答えてもらう方法です。基準の刺激を思い出す時に、反応バイアスが出やすくなります。よって。5は不適切です。

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反応バイアスとは、被験者が過去のことを思い出す際の正確性の違いによって生まれる統計結果の誤差のことです。英語では“recall bias”で、recallは「思い出す」と訳します。
つまり本問は、かみ砕いて言えば、「記憶の影響を受けない実験法を選べ」という問題です。

1の極限法は、実験者が刺激を一定の段階で変化させ、その刺激に対する被験者の判断を求め、被験者の判断が特定の変化をする点を決定するという方法です。

2の調整法は、被験者自身が刺激を変化させて、刺激の変化を観察しながら等価判断などを行う方法です。

3の一対比較法は、被験者に刺激を2つ提示し、その刺激について評価や選択をさせ、刺激の主観的価値を測定する方法です。

4の二肢強制選択法は、選択肢を予め2つに限定して被験者に問いかけ、選ばせる方法です。

5のマグニチュード推定法は、被験者に刺激を呈示し,標準に対するその刺激の量を判断させる方法です。

この中で最も記憶の影響を受けない実験方法が適切ですから、正解は4です。
二肢強制選択法は2つから1つを選ぶだけですから、反応バイアスを含まないと考えられます。

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