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公認心理師の過去問 第1回(2018年) 午後 問118

問題

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今後の学習成果を高めるために効果的な学習者の解釈として、最も適切なものを1つ選べ。
   1 .
試験の点数が悪かったのは苦手な科目であるからだ。
   2 .
試験の点数が悪かったのは問題が難しかったからだ。
   3 .
試験の点数が悪かったのは努力が足りなかったからだ。
   4 .
試験の点数が悪かったのは学習方法に問題があったからだ。
( 公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問118 )
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この過去問の解説 (3件)

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正答は4と考えられます。

失敗と成功の原因を何に帰属させるかといった『原因帰属理論』によれば、原因帰属には、自分自身に原因を求める「内的要因」と状況や運に原因を求める「外的要因」があり、一般的に内的要因の方が、原因を改善しようと対策を講じるモチベーションが生じやすいと言われています。

ここでは、(2)が外的要因と分類されるため誤りとなります。

加えて、その原因が安定しているのかどうかといった安定性(安定・不安定)の視点から見ると、失敗の要因を変動しない(安定した)能力や適性に帰属するよりも、変動する(安定していない)コンディションや努力、スキルなどに帰属する方がモチベーションの維持につながると一般的に言われています。
(1)について、本人の努力によって変動するとは考えられますが、適性などの要因も少なからず影響しており、他の選択肢に比べて安定性が高いと考えられるため、誤りとなります。

なお、(3)(4)はいずれも不安定なタイプであると言えます。

さらに、その原因をコントロールすることが可能かどうか(統制可能・統制不可能)も関係します。一般的に、自分で統制(コントロール)することが可能である方が、モチベーションの維持が期待できます。

ここでは、(3)(4)いずれも統制可能なタイプであると言えます。

(3)(4)のどちらも帰属理論においては、今後の学習成果を高めるために効果的な帰属であるとは考えられ、(3)も誤りとは言えないようには見受けられますが、強いて違いを挙げるとすれば、(3)の「より努力をする」という方策に比べると、(4)の「学習方法を見直す」という方策のほうが変動しやすいのではないかと考えられます。

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35
正解は4です。

B.Weinerの原因分類に当てはめて考えます。

今後の学習効果を高めるための組み合わせは以下の通りです。
・内的ー安定ー統制・制御可能
・内的ー不安定ー統制・制御可能
この2つの時に、今後の学習効果が高まるとされています。

各選択肢については、以下の通りです。

1→「内的ー安定ー統制・制御不可能」となります。
よって選択肢の内容は誤りです。

2→「外的ー不安定ー統制・制御不可能」となります。
よって選択肢の内容は誤りです。

3→「内的ー不安定ー統制・制御可能」又は、
  「内的ー安定ー統制・制御可能」となります。
よって選択肢の内容は誤りです。

4→「内的ー不安定ー統制・制御可能」となります。
よって選択肢の内容は正しいです。

32

正解は4です。

Weiner, B. と Rotter, J. B. は、達成課題における成功と失敗の原因を何に帰属させるかについて考え「原因帰属理論」を唱えました。
原因帰属は「統制」と「安定性」の組み合わせからなり、以下のような型に分けられます。

①「内的統制・安定」型:本人の先天的・潜在的能力が原因と考える。
  例:自分は能力が低いから、失敗した。
②「内的統制・不安定」型:本人の努力が原因だと考える。
  例:自分の学習方法に問題があったから、失敗した。
③「外的統制・安定」型:課題の難易度が原因と考える。
  例:問題が難しかったから、失敗した。
④「外的統制・不安定」型:運が原因と考える。
  例:運悪く学習していないところが出題されたから、失敗した。

また、Weiner, B. と Rotter, J. B. は、学習意欲につながる原因帰属は「内的統制・不安定型」の場合、つまり『本人の努力が原因だと考える』場合としています。
したがって、効果的な学習者の解釈としては、上記②の型である 4 が最も適切です。

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